プレイバック中洲通信#4 <2004年5月号>ロバート・ハリスの“旅” | 中洲ママ40年 藤堂和子の“中洲通信” 「博多で待っとぉよ。この指とまれ!」


中洲ママ40年 藤堂和子の“中洲通信” 「博多で待っとぉよ。この指とまれ!」

DJ、そして作家として活躍するロバート・ハリスさん。
大学卒業後の71年から世界各地を放浪、
オーストラリアではブックストアでありアートギャラリーでもある
“EXILES"(エグザイルス)を16年に渡って経営。
帰国後は『百万人の英語』の英語講師や、J-WAVEのナビゲーター(DJ)や映像製作の世界で活動、現在もDJ、作家として活躍中です。
エグザイルといえばいまや日本を代表するダンス&ヴォーカルユニットが有名ですが、世界中を放浪(エグザイルス)し、旅と人生を語り続けるロバート・ハリスさんの代名詞でもありました。


2004年、ロバート・ハリスさんが10代後半から書き綴った“リスト”を元に書き下ろした、『人生の100のリスト』(講談社)という本が発売されました。
「アマゾン川をイカダで下る」「ファッションモデルと付き合う」「ヌードモデルになる」
「オーロラを見る」「ギャンブルでメシを食う」「人妻と恋する」「刑務所に入る」……
死ぬまでにやっておきたい100のリスト――。
人生が旅であるのならば、道標のような100のリストがあれば楽しい。
LB中洲通信では2004年5月号、“人生の旅”を続けるロバート・ハリスさんにお話を伺いました。




中洲ママ40年 藤堂和子の“中洲通信” 「博多で待っとぉよ。この指とまれ!」
人生の100のリスト/ロバート・ハリス

(講談社/1800円 ※講談社プラスアルファ文庫でも発売中)


<(最初に書き始めたのは)18歳、19歳ですね。だから高尚なものを書いていた。
でも途中で詰まっちゃったんですよ。
「ちょっと待てよ。これは俺が純粋にやりたいものを書けばいいんじゃないか」って開き直ったら、
どんどん煩悩が出てきて面白くなってきたんですよ。それで書き始めて100まで。>
(LB中洲通信2004年5月号 「ロバート・ハリス エグザイルスの途中下車」より 以下同)


<僕、人にあんまり隠し事をするタイプじゃないし、
思ったことを言ってしまう、どっちかっていうとラテン系な人間だったんです。(中略)
自分の人生の中で例えば『エグザイルス・ギャング』に書いた
SM体験は重要な成長の過程だったんで、思い切って書いたら凄く自由になりましたね。
(中略)例えば旅の経験から言っても、旅先では自分を今まで守ってきた、
固めてきた鎧みたいな肩書きとか学歴とか地位とか、
そういうものがまったくなくなってしまうじゃないですか。
そうすると素の自分で勝負しなくちゃいけない。
いかに自分を裸にできるか、心をオープンにして人と接することができるかが勝負になるんですね。>


<(若さの秘訣は?)僕はいつも、自分は18歳くらいとしか思っていないんで、
あんまりそう自分に言い聞かせることはないんですよ。
日本に住んでいるから、ある程度日本的なマナーとかはちゃんと守るようになりましたけども。
でも僕は若い人と一緒にいる方が楽しいし(中略)
あんまり社会のペルソナ被っちゃって「僕は大人です」みたいな人とは、
おかしくなって話ができなくなっちゃっている。
何を言っても仮面しか返ってこないんで。だから歳の近い友だちが少ない。>


<旅はあんまり前々から情報を全部集めて、ホテルも全部予約してっていう旅じゃなくて、
行き当たりばったりの旅は今でもしてますし、それはずっと続けたいと思いますね。(中略)
新鮮でいつも驚きを忘れない心っていうのは、
たまに仕事に追われて何もかも磨耗されているときは
危険信号が出るんで、そういうときは一人で旅に出て、またちょっと心を洗い流していますね。
ただ違う空を見るだけでも何か新しい発想につながる(中略)
僕は今気張らないんで旅そのものが楽しいし、そういうった出会いがあるしね。
楽しんでいる人間には楽しそうだなと思って人が来るんですよ。
気張っている人間には来ないんですよ。
「あいつ、ちょっと難しそうだから行くのやめよう」というのは多いと思うんですよ。>


「可愛い子には旅をさせろ」「ナポリを見て死ね」など旅にまつわる格言、諺は数多くあります。
ゲーテはこんな言葉を残しています、
「人が旅をするのは到着するためではなく、旅をするためである」 
旅はそれ自体が目的(ゴール)ではなく、次の、新しい旅のためにあるのでしょう。
人生もまたさまざまな通過点を通りながら、
思ってもみなかった発見や目的地に到着することもあります。
それもまた人生(旅)の楽しみですね。


中洲ママ40年 藤堂和子の“中洲通信” 「博多で待っとぉよ。この指とまれ!」

LB中洲通信2004年5月号特集

「心の旅~人が途中下車する時」。

この号では「旅」を特集し、ロバート・ハリスさんの他にマニアックな旅行雑誌だった「旅行人」編集長、作家の蔵前仁一さん、旅行ライターの江口まゆみさんなどが登場しました。(ロバート・ハリス撮影/湯川征明)

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