プレイバック中洲通信#2 <1992年8月号>浅葉克己、中洲を語る | 中洲ママ40年 藤堂和子の“中洲通信” 「博多で待っとぉよ。この指とまれ!」

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プレイバック中洲通信#2 <1992年8月号>

浅葉克己、中洲を語る



 前回の黒田征太郎さんに続いて今回のプレイバック中洲通信も、編集長とは旧知の友人であるグラフィックデザイナーの浅葉克己さんがご登場した1992年8月号特集「中洲」を紹介します(今からちょうど20年前!)。

浅葉さんといえば、70年代から80年代にかけて、「飲む時はただの人」(サントリーホワイト)や「おいしい生活」「不思議、大好き」(共に西武百貨店)といった広告で、広告業界のみならず一般的にも広くグラフィックデザイナーを知らしめた第一人者です。また浅葉さん曰く「博多はグラフィックデザインが盛ん」とのことで、多くの著名デザイナーが中洲を、そしてリンドバーグを訪れました。



中洲ママ40年 藤堂和子の“中洲通信” 「博多で待っとぉよ。この指とまれ!」


<もともと僕はひとりで酒をじっくり味わうというタイプじゃないから。団体でブワーッと騒いで飲むほうだし、一軒じゃすまない、必ず5、6軒はしごする。

中洲ってはしごするのにいいところなんですよ。歩き回るのにおもしろいところなんだろうな、きっと。だってさ、銀座なんか飲みに行ってももどってきちゃってさ、2軒ぐらいしか行かないもんね、みんな。(中略)

中洲というところ完全にボクらをノセてくれるところだから、その点裏切らないところだから安心して飲めますよ。だから、何回も続けて行くんですね。店のほうも待っててくれてるし。

でもね、店にほうで待ってるというのは、ボクらはワイワイ騒いで賑やかでしょ、他の客も一緒にノッてきちゃうんだよね。それになんだなんだって客がその店に入って来るんで、いわば客寄せにって、ボクたちを歓迎してるのかもしれないけど(笑)>(ぼうしを探すの巻より)



<「リンドバーグ」へはね、最初に中洲へ行くようになってから10年後、友達の紹介で行ってね。ママがジャンケン強いんでビックリしたね。なんであんなに強いのかねえ。行けばジャンケンして帰ってくるけど、一回も勝ったことないもんねえ。

この間なんて仲間10人つれてってジャンケンさせたら全員負け。すごいね。でも人間というのは不思議だね。今では負けるのを楽しみに行ってるようなところがあるんだよね。また負けに行こうって気になるもの。不思議だね。
 そう、今は最初に「リンドバーグ」へ寄って、それから何軒かはしごして、また「リンドバーグ」に戻ってくるというパターンになっちゃった。人間ってさ、飲み屋の中に自分たちのパターンというか、道を作るでしょ。あれと同じ。>(ジャンケンで負けるの巻より)

LB中洲通信19928月号特集・中洲「浅葉克己、中洲を語る」より)



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 今年に入っても「日本繁昌大展覧会」のポスターデザイン、「OPEN YOKOHAMA 2012 開け 横浜。」のメインビジュアルデザイン、そして先週までパリで開催されていた「パリに於ける東北伝統的工芸品展」のポスターデザイン等と、今も精力的な活動を続ける浅葉さん。あれから20年、今はどんなふうにお酒や酒場とお付き合いしているのか、是非訊いてみたいものです。
 「人間(酔っ払い)は飲み屋街に自分たちの道を作る」――名言です。

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