Kumaです。(長文です、ゴメンナサイ)
【温存】
「早期発見」・「初期症状」の方にのみ与えられる術式。(私的には「早期発見」のご褒美だと思っています)
「残せてよかったね・・・・」という言葉に嘘は無いと思います。
少し前までは「乳がん」=「全摘出」の時代が長かったですよね。
以前は、多くの方が乳房を失い、術後のQOLの著しい低下に悩まれていました。
この問題の解決策として行われたのが、医学的な「温存術」でした。
乳房の温存率はここ数年、短期間に上昇しています。
以前であれば完全に全摘出であろう方が「温存術」を受けるようになりました。
(背景には検診による「早期発見」と医学の進歩があると思います)
検診精度の向上と医学の進歩の証が高い温存率に結び付いているのでしょう。
でも、温存術といえども部分切除です。温存後の乳房の変形度や術後の放射線治療など「温存」に対するリスクもあります。
それも主治医の先生とご自身が納得するまで話し合う事で術後に後悔するような事態は避けられるのではないかと私見ですが思っています。
(ゴメンナサイ、私は全摘をしたので温存された方々のお気持ちを察することが出来ないかもしれません。
温存に関してのコメントなどを頂きましても、要領を得たお答えが出来ないことがありますことをご了解頂けますように)
【全摘出】
この病気の辛い点です。
近年温存率が高くなってきていますが、いまだに多くの方がこの病気で乳房を失っています。
乳房の喪失はいろんな点で患者さんの術後のQOLを低下させる要因になっています。
乳がん告知の際、生死を考えると同時に「おっぱいを失うんだ・・・!」と悲しんだ方も多いのではないでしょうか。
何よりも「生きる」ことを優先しなければなりません。(私の主治医は何度もこの事を言っていました)
受け入れるまでに時間がかかるかもしれませんが、乗り越えなければならない大きな壁ですね。
乳房は女性にとってはとても重要な体の一部です。
そんな乳房を奪う乳がんという病気、、本当にこの病気の憎たらしいところです。
この解決策が「失った乳房を再建すること」であるのでしょうけれど・・・
すべての患者さんが単純に全摘しても「再建」できるから・・・・などと思うことはできません。
「再建」は手術による体への負担や費用面の問題もあり、患者とって非常にタフな選択になります。
また「再建」を受けたくても受けられない事情を持つ患者さんも多いと思います。
【乳房再建】
そんな乳房の再建ですが病院主催の「再建セミナー」なのどには毎回沢山の方が参加されているようです。
乳がん患者さんにとって、非常に関心の高い分野ですね。
●再建の時期
同時再建・・・まだ対応している医療機関はすくなく、希望していても実際に同時再建を受ける
機会を持てる方は少ないかもしれません。
一期的再建・・・乳房切除時に「エキスパンダー」を挿入し、皮膚伸張させた後再建手術を行う方法
(Kumaはこの方法です。癌研では同時再建は行っていませんので)
二期再建・・・乳房切除手術後、任意の時期に行う再建です。
●再建の術式
インプラント・・・最もポピュラーな再建方法です。手術・入院期間も短く、多くの医療機関で対応しています。
自家組織(筋肉をつかうもの)・・・以前は自家組織による再建方法はこの術式を指していました。
自家組織(筋肉をつかわないもの)・・・今話題に上がる事の多い新しい術式です。高度な技術が必要なので、対応できる医師は少ないです。
上記の「時期」と「術式」の組み合わせにより、ご自身に合った「再建方法」を選択する必要があります。
これらの術式にはそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどの術式がイイということはありません!
「どの術式が良いの?」とネット上やブログ上でよく話題になる点ですが、
再建患者さんが100人いれば、100人それぞれに最適な術式は皆違うと思っています。
人それぞれの人生です。背負っているものが違うのは当然ですよね。
患者さんそれぞれが受入れられる問題や選択する方向性も異なって当然だと思います。
他の方には最適な術式でもご自身には合わないケースもあるでしょう。
じっくりとあせらず、ご自身に最適な術式を選ばれることをお勧めします。
【雑感・・・・今振り返って思うこと・思えるようになったこと】
乳がん告知当初はいろんなことを考えるなんて出来ませんでした。
今になってやっと、、視野広くいろんな点が見えるようになってきたかと思います。
乳がん治療は長期間にわたり、又、「再建」などの問題もありますので、
『病院選び』が非常に重要なのでは?と今さらながら思います。
不安だらけの患者さんが安心して治療を受けられる環境は病院に依存する割合が大きいです。
治療面でも問題山積なのに、再建まで考えると更に病院への依存度が高まります。
乳がん告知で気が動転している中、「病院選び」や、ましては「再建」までをトータルに見通すことは私には出来ませんでした。
サポートしてくれる人や有益な情報が無ければここまで来る事が出来なかったと思っています。
今さらながら、
がん患者にとって告知から治療開始までの短い時間に考えなければいけない事の多さに圧倒されます。
乳房の全摘出を自分自身に納得させた時には「乳房より生きることが大事」と思い。
エキスパンダーで膨らんだ術側の胸を見ると
「こんなふくらみでも、ふくらみが有ることが嬉しい!」と思い。
そして暫くするとそんな素直な気持ちも忘れて、、、
「左右のバランスが気になる!」「左右の高さが違う!」と欲張りな気持ちになる私。
悲しいかなどんどん【欲】が出てきます。。。これが人間なのでしょうか。。。
再建手術が決まり、がん患者として「初心」に戻って、、、、、
「乳房より生きることが大事」と思い返したいKumaです・・・・。
(でも再建したら再建したで、、更に「欲」が出るのでしょうかね??)
一口に乳がん患者といっても、100人いれば100人違う患者さんの環境があるんだ・・・と。
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」では無いですが、、
罹患初期の素直な気持ちが薄れ「欲」が出てくるのはしょうがないのかな・・・・と、、。
しみじみと、、今になって思うこと、思えるようになったことです。
又、1年後、3年後と、、その時々で違った感情や思いを持つのでしょうけれど・・・・
【温存】
「早期発見」・「初期症状」の方にのみ与えられる術式。(私的には「早期発見」のご褒美だと思っています)
「残せてよかったね・・・・」という言葉に嘘は無いと思います。
少し前までは「乳がん」=「全摘出」の時代が長かったですよね。
以前は、多くの方が乳房を失い、術後のQOLの著しい低下に悩まれていました。
この問題の解決策として行われたのが、医学的な「温存術」でした。
乳房の温存率はここ数年、短期間に上昇しています。
以前であれば完全に全摘出であろう方が「温存術」を受けるようになりました。
(背景には検診による「早期発見」と医学の進歩があると思います)
検診精度の向上と医学の進歩の証が高い温存率に結び付いているのでしょう。
でも、温存術といえども部分切除です。温存後の乳房の変形度や術後の放射線治療など「温存」に対するリスクもあります。
それも主治医の先生とご自身が納得するまで話し合う事で術後に後悔するような事態は避けられるのではないかと私見ですが思っています。
(ゴメンナサイ、私は全摘をしたので温存された方々のお気持ちを察することが出来ないかもしれません。
温存に関してのコメントなどを頂きましても、要領を得たお答えが出来ないことがありますことをご了解頂けますように)
【全摘出】
この病気の辛い点です。
近年温存率が高くなってきていますが、いまだに多くの方がこの病気で乳房を失っています。
乳房の喪失はいろんな点で患者さんの術後のQOLを低下させる要因になっています。
乳がん告知の際、生死を考えると同時に「おっぱいを失うんだ・・・!」と悲しんだ方も多いのではないでしょうか。
何よりも「生きる」ことを優先しなければなりません。(私の主治医は何度もこの事を言っていました)
受け入れるまでに時間がかかるかもしれませんが、乗り越えなければならない大きな壁ですね。
乳房は女性にとってはとても重要な体の一部です。
そんな乳房を奪う乳がんという病気、、本当にこの病気の憎たらしいところです。
この解決策が「失った乳房を再建すること」であるのでしょうけれど・・・
すべての患者さんが単純に全摘しても「再建」できるから・・・・などと思うことはできません。
「再建」は手術による体への負担や費用面の問題もあり、患者とって非常にタフな選択になります。
また「再建」を受けたくても受けられない事情を持つ患者さんも多いと思います。
【乳房再建】
そんな乳房の再建ですが病院主催の「再建セミナー」なのどには毎回沢山の方が参加されているようです。
乳がん患者さんにとって、非常に関心の高い分野ですね。
●再建の時期
同時再建・・・まだ対応している医療機関はすくなく、希望していても実際に同時再建を受ける
機会を持てる方は少ないかもしれません。
一期的再建・・・乳房切除時に「エキスパンダー」を挿入し、皮膚伸張させた後再建手術を行う方法
(Kumaはこの方法です。癌研では同時再建は行っていませんので)
二期再建・・・乳房切除手術後、任意の時期に行う再建です。
●再建の術式
インプラント・・・最もポピュラーな再建方法です。手術・入院期間も短く、多くの医療機関で対応しています。
自家組織(筋肉をつかうもの)・・・以前は自家組織による再建方法はこの術式を指していました。
自家組織(筋肉をつかわないもの)・・・今話題に上がる事の多い新しい術式です。高度な技術が必要なので、対応できる医師は少ないです。
上記の「時期」と「術式」の組み合わせにより、ご自身に合った「再建方法」を選択する必要があります。
これらの術式にはそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどの術式がイイということはありません!
「どの術式が良いの?」とネット上やブログ上でよく話題になる点ですが、
再建患者さんが100人いれば、100人それぞれに最適な術式は皆違うと思っています。
人それぞれの人生です。背負っているものが違うのは当然ですよね。
患者さんそれぞれが受入れられる問題や選択する方向性も異なって当然だと思います。
他の方には最適な術式でもご自身には合わないケースもあるでしょう。
じっくりとあせらず、ご自身に最適な術式を選ばれることをお勧めします。
【雑感・・・・今振り返って思うこと・思えるようになったこと】
乳がん告知当初はいろんなことを考えるなんて出来ませんでした。
今になってやっと、、視野広くいろんな点が見えるようになってきたかと思います。
乳がん治療は長期間にわたり、又、「再建」などの問題もありますので、
『病院選び』が非常に重要なのでは?と今さらながら思います。
不安だらけの患者さんが安心して治療を受けられる環境は病院に依存する割合が大きいです。
治療面でも問題山積なのに、再建まで考えると更に病院への依存度が高まります。
乳がん告知で気が動転している中、「病院選び」や、ましては「再建」までをトータルに見通すことは私には出来ませんでした。
サポートしてくれる人や有益な情報が無ければここまで来る事が出来なかったと思っています。
今さらながら、
がん患者にとって告知から治療開始までの短い時間に考えなければいけない事の多さに圧倒されます。
乳房の全摘出を自分自身に納得させた時には「乳房より生きることが大事」と思い。
エキスパンダーで膨らんだ術側の胸を見ると
「こんなふくらみでも、ふくらみが有ることが嬉しい!」と思い。
そして暫くするとそんな素直な気持ちも忘れて、、、
「左右のバランスが気になる!」「左右の高さが違う!」と欲張りな気持ちになる私。
悲しいかなどんどん【欲】が出てきます。。。これが人間なのでしょうか。。。
再建手術が決まり、がん患者として「初心」に戻って、、、、、
「乳房より生きることが大事」と思い返したいKumaです・・・・。
(でも再建したら再建したで、、更に「欲」が出るのでしょうかね??)
一口に乳がん患者といっても、100人いれば100人違う患者さんの環境があるんだ・・・と。
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」では無いですが、、
罹患初期の素直な気持ちが薄れ「欲」が出てくるのはしょうがないのかな・・・・と、、。
しみじみと、、今になって思うこと、思えるようになったことです。
又、1年後、3年後と、、その時々で違った感情や思いを持つのでしょうけれど・・・・