髪をといている君を見てた
隣には猫が寝そべっていた
風が洗濯物を揺らしていた
君は隣の猫に気づき
優しく微笑んでその体を撫でた
それからゴムを一つ取り出し
といたばかりの髪を結い上げた
君は僕の方を見た
それから僕の隣に座り
僕の首に手を回してキスをした
猫が君のあとを追ってやってきた
君の足にすりすりと体を寄せるが
君の反応がないとみるやぷいっとどこかへいってしまった
僕も君の体に手を回した
なんの不安も恐れもない
猫が揺れる洗濯物を見ながらあくびをしている
僕は君の前髪に触れた
柔らかくさらさらと流れる
猫が眠そうに目を開けている
なんの不安も恐れもない
眠そうな猫と
君の中で
日常という宝物を知り
湧き出る言葉は僕一人のものではないことを知る
猫がとうとう目を閉じる
きらきらとした
君の髪も揺れて