個 | 戸田和幸オフィシャルブログ「KAZUYUKI TODA」Powered by Ameba

 最近のちょっとした新しい事の一つに、個人のパフォーマンスを分析しフィードバックするという事があります。

・自分のパフォーマンスの評価の仕方が分からない。

・レギュラーとしてプレーしたい。

・一つ上のチームに昇格したい。

・プロ選手になりたい。

選手が日々プレーする中で感じている事、考えている事はこういったものが挙げられると思います。

今回たまたま連絡をもらった事がキッカケで付き合ってみただけの事なんですが、これがなかなか面白い。

昨シーズン、僕は慶応大学のCチームの監督を務めています。
こちらスポナビのコラムに連載という形で書いたのでここでは割愛しますがチームとしてのプレーモデルを定め日々トレーニングを行い、映像を使ったチームミーティングはもちろんの事、個々人の課題を自分と共有した上で改善・成長を促したいと各選手にプレー映像をコメント付きで送りながら1シーズン指導者として学生達と向き合いました。

指導にマニュアルはないので選手が成長する為に必要だと思う事は何でもするというのが自分の考え、チーム戦術ベースのTRを日々行う中で如何に選手それぞれのポジション・特徴・課題に対して必要なものを提供する事が出来るかに努力しました。

そんな日々が何となく懐かしくなった今日この頃ですが、ある若者達(現在2名)から直接「プレー映像を見てアドバイスが欲しい」と連絡がありました。

詳しく書くと本人嫌がると思うので詳しくは省きますが明確な目的を感じられるコンタクトだったので、ない時間を作る事にしました。

自己の改善や成長の為には何が必要かを自らが考えて考えて練習に打ち込む事は非常に大切です。

その前提があったとして、自分一人で出来る事に限りがある事をアスリートは知る必要がありますし知らなくてはならないと思います。

そして指導者の存在意義・役割とは選手個々に人間として選手として成長する為の気付きを与えサポートする事にあると考えています。

選手は皆違う。

性格から体格から何から何まで違う。

だからそれぞれに適した会話とトレーニングが必要だと僕は考えています。

サッカーというスポーツも他のチームスポーツと同様、ポジション毎に必要なテクニックも違うので時にそのポジションや役割に特化したトレーニングを行う必要もあります。

そして個人に特化した分析、その分析をベースにしたトレーニングがこれからは確実に必要になると考えています。

育成カテゴリーとプロでは考え方は変える必要がありますが、個々人を分析して改善・成長する為のフィードバックを行う事は必要だと思います。

チームとして持つプレーモデル・戦術があって個人に与えられるタスクは決まりますが、それらをきちんと理解し把握した上で実際のパフォーマンスを見て評価し改善点を見つけ映像を見ながら本人に伝えていく。

実際のトレーニングを僕が見られる環境にはないので、どんなトレーニングを日々行っているかを教えてもらいその中で出来る事を一緒に考え、チームトレーニングとは別に行った方が良いものを提案する。

こんな感じで相談に乗っています。

当たり前ではありますがチームとして掲げているものについて僕が触れる事は出来ません、ですからその中でどういう考え方でプレーをするとパフォーマンスが上がるのかについて、試合映像を何度も見直しながら本人の特徴も踏まえつつ僕なりのアドバイスをさせてもらっています。

これはあくまでも選手側からコンタクトがあって始まったものなので、前提として本人に強い欲求があります。

ここが一番大切で、これしか大切なものはないのですが如何に本気の本気で取り組むかが全てを決めると個人的には考えています。

僕は欲しい物があったら自分から動けば良いと考えている人間なので、キッカケになるアクションはしますがそれ以上はしないのが自分のポリシーです。

受け身の状態で受け取る情報がどの程度血となり肉となるのかについては、今回のパフォーマンスチェックとフィードバックのプロセスの中で非常に強く感じています。

パフォーマンスチェックをしながらポジショニングやプレー選択について色々質問をし本人の考えを聞かせてもらいながら進めましたが、伝える側にとっても非常に刺激になる良い時間になっています。

プレー映像を見ながら止めては説明し戻して説明しと理解を促しますが目の前に対象者がいるリアルなプレー分析なのでこちらも自然と力が入りますし時間も長くなります。

長くはなりますが受け取る側に前のめりな姿勢がある前提でこちらも臨むので、目指す方向性に対して何が必要かを明確に伝える形にはなります。

わざわざ家まで来る事を自ら選択した訳ですからきっと本人なりに一歩踏み出したのだと思います。

ですから受け取る側が本気の本気であれば改善・成長の為の言葉や情報は真正面からきちんと受け止められるはずだとこちらも本気で分析し提案させてもらっています。

そしてひと通りフィードバックを終えたら、妻の美味しい手料理と共にサッカーだけでない話もして「プレー分析からのフィードバック講座」は終了となります。

チームvsチームの試合を見て分析する事とは違う個人のパフォーマンス分析・フィードバック。

僕にとっても新しいジャンルとなるこの取り組みは
どんな形になっていくのか。

対象者のパフォーマンスが上がらなければこんな取り組みは何の意味もないので、濃い時間がきちんと選手のパフォーマンス向上に繋がる事を期待しています。