贅沢な時間 | 戸田和幸オフィシャルブログ「KAZUYUKI TODA」Powered by Ameba

贅沢な時間

  先週は柏、今週は大阪。

今の自分にとってはもちろんの事、未来の自分に対しても非常に意味ある有意義な時間となったと思う。

サッカー解釈と理解、指導者としての在り方、チームコンセプトに対するTRの構築、実際のTRでのオーガナイズとコーチングなど「解説者だけど指導者」な自分にとっては一つも聞き逃す事の出来ないものばかり。

解説者であっても、いや解説者だからこそサッカー理解に十分なものがなければ、自分が関わってもいないチームのサッカーが何を軸に基準に作られているかを読み解く事は出来ない。

解説者だからこそ、より細やかで丁寧な言葉を持たないと画面を通じてサッカーを見る人達に何が行われているかを伝える事は出来ない。

指導者と解説者の絶対的な違いは「そのもの自体を
作り出す」仕事と、「他の誰かが作り上げたものを読み解き伝える」仕事という事。

共通点があるとしたら「言葉」を駆使する事が挙げられるが中身は全然違うものです。


指導者という生き物、その仕事の中身はまずは自チームの構築、その上で対戦相手の分析を行い、分析から勝利の可能性を最大限高く出来る方法を導き出し、それらをTRを介して選手達に伝えていく。

情報はピッチの上で実際にプレーする選手達が理解出来る形に整えられ、ミーティングやTRを介して伝えていく。

指導者といえどサッカーには監督・ヘッドコーチ・アシスタントコーチ・フィジコ・分析担当など様々な立場・役割があり、それぞれが自分が持つ専門性を発揮して選手を改善し成長させチームを発展させていく。

時代は変わりサッカーは変わり、指導者の在り方も
変わってきている。

常に監督がTRを進行する必要性は全くなく、監督の考えを完璧に理解したフィジコやコーチが取り仕切り、監督は全体を客観的な立場で観察し選手個々の状態・反応を把握する。

指導者も監督を中心としたチームとしての機能性がこれまで以上に求められる時代になってきたのは間違いありません。

船頭である監督の仕事は、チームが目指す方向性を示す事と物事を決定・決断する事。

各コーチに役割を与え、コーチ達は与えられた役割を理解し、より良いチームになっていく為に主体性と専門性を発揮させる。

その全てがピッチ上でプレーする選手達のパフォーマンスに多大な影響を及ぼすのです。

また分析の重要性についてはもはや言うまでもありませんが、リアルタイムでの分析が勝負を分ける時代になった今、優秀な分析官を抱えられているかどうかも(日本はまだ導入からの活用のところでヨーロッパに大きく遅れていますが)、今後は勝敗を分ける大きな要素となっていくでしょう。

定期的に本物達が働く現場に足を運び、本物による本当の準備と本当の話を聞かせてもらえる時間を得られている事は、解説者としても指導者としてもプラスにしかならない。

自分自身をレベルアップさせる意欲に満ち溢れ研ぎ澄まされた状態にある自分を出来る限り保ち続けながら、仕事の時には仕事に相応しいモードに自分を設定し解説者として必要な仕事をする。

今は指導者としての自分が登場出来る時はないので、教えてもらったり気付けた事はしっかり理解出来るまで噛み砕き知識として蓄えていく。

何処に行っても「取材ですか?」と聞かれる事が絶えない僕は、解説者として認めていただいている証だと有り難く捉えている反面、今時点指導者としては見なされていないという事実も同時に素直に受け止めている。

今後も現場に足を運び続け学び続ける事が今と未来の自分の可能性を大きくしてくれると信じている。

解説者として更に質の高い仕事や新しい取り組みに積極的にチャレンジしながら、指導者として必要になるであろう学びも続けていく。

この2つは似て非なるものであり、同じサッカーとはいえ全くもって別ものではありますが、その2つを1つの身体で経験し表現出来る者だからこそ作り出せる指導者の形があると確信しています。

今やるべき事に全力で。

そしてやりたい事、未来に向けても全力で。

明日もワクワクして生きよう。