●ああ~国語!(1)
うちの息子は、子供の頃、とても幼い子でした。
驚かれるかもしれませんが、小学校4年生になっても、まだ幼児訛りが少し残っていました。
精神的に幼い子にとって中学受験で一番の問題は、「国語」でした。
これは本当に頭が痛い問題でした。
心情問題(物語文)が全く解けないのです。
思うに、精神的に幼い子供は、どうしても自らの直接体験を基にしか考えられないのです。
つまり、問題文の中の「共通認識を把握する力」がないのだと思います。
たとえば、一杯のかけそばのような場面で、「お母さんは自分もお腹がすいているのにどうして子供におそばをあげたのですか?」と聞かれて、つい自分の母親を思い浮かべてしまうのです。
そして、「ダイエットしたかったから。」と解答に書いてしまいます。
当時の子供の国語の記述回答集を見て、たびたびお腹かよじれるほど笑ったのですが、残念なことに保存してありません。あれを残しておけばと、今になって惜しいです。
よく国語ができないのは、理論的思考ができないからと言われます。でも、説明文はそこまで苦手ではありませんでしたから、そういわれても釈然しないものがありました。
また、語彙力がないのかとも思い、年間100冊以上も本を読ませましたが、さっぱりでした。
また、国語でよく言われる「解答の根拠は文章中にある!」とか、「勝手な感情移入はせず、淡々と事実関係を明らかにする。」といったこれらの成績アップのポイントを教えても全く効果なしでした。
この悲惨な国語問題は、高校生になってもずっと続きました。
どれくらい悲惨だったかというと、高校1~2年生の駿台模試の小説文では、漢字以外はほとんど不正解というレベルです。
しかし、センター試験と東大の本番では、国語で結構点数を稼ぐことができました。
大学受験するころには、幼い子も精神的に他の子に追いつきます。
その時点で初めて受験テクニックなるものが使えるようになるのです。それまでは、ダメでした。
もし、お子さんが精神的に幼い男の子で、どうしても心情問題が解けないのなら、無責任のようですがあきらめた方がいいです。
今振り返ると、国語ができないことを悩むのは、本当にストレスでしたし、これはどう母親が頑張っても解決しない問題でした。
ちなみに以下の四谷大塚のサイトで2011年の中学入試問題をダウンロードできます。
こちらから
中学受験の国語のレベルを味わってみてください。
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