人間の身体はどんな異物が侵入しても、ぴったり合う抗体を作ることができます。
血中の抗体は異物にある抗原と結合するとマクロファージや好中球を活性化することで異物を除去します。
分かりやすく言うと、身体に入った異物を取り除くために、自ら秘密兵器を作ることが出来るという訳です。
その秘密兵器が抗体です。
この抗体が異物を除去する際に炎症やかゆみ、痛みが発生します。
この炎症やかゆみ、痛みがある時に血液検査を行うと当然、数値は異常値を示します。
炎症が強い場合はCRPが上昇し、筋炎ならCK(CPK)が上がります。
これは抗体が頑張って掃除してくれているから上がるのです。
抗体は免疫システムですので、免疫力が上がると掃除する力が上がります。
すると、検査数値は当然、より異常値を示します。
しかし、体内はどんどんクリーニングされて健康体へ近づいています。
この状態を医師も患者も悲しみます。
そして、薬を増量します。
抗体が頑張れないように薬を飲むんです。
それでも抗体が頑張ろうとすると、免疫抑制剤で免疫システムごと動けなくするんです。
我々の相談者で多発性筋炎の相談者がたくさんいます。
相談者には食事改善のアドバイスをしています。
その際に、最初の検査数値が悪化していたら喜びましょうと伝えています。
なぜなら、食事を変えて免疫力が上がった証拠だからです。
約3カ月後、検査数値が悪化します。
そして、一緒に喜びます。
食事改善がうまくいっていることが分かり、不安なく進んでいきます。
その後は、検査する度に数値は改善され健康体へ近づいていきます。
症状の原因となっている異物がなくなっていくからです。
数値だけに惑わされてはいけません。
何を行っての数値なのかが重要なんです。
異物がたくさん入ってきても数値は悪化します。
しかし、免疫力が上がっても数値は悪化するんです。
肝心なのは、その抗体の働きを敵と捉えるのか、味方と捉えるのかで未来が変わるということです。
--------------------------------------
難病克服支援センター
書籍「約束」
http://nkc.theshop.jp/items/1723503
ホームページ
http://guide.simdif.com/