わんばんこ。

舞台グッドピープル、お陰様で本日、無事に千秋楽を迎えることができました。

　ご観劇くださった皆様、ご支援くださった皆様、本当にありがとうございました。

　マジでホッとしています。

タフな芝居、タフなツアー、元気で乗り切れたことを神様に感謝いたします。

今日の東京は涙雨。☔️

　今回のツアーは私にとってはとても淋しいものでした。９月15日、亀戸でのプレビュー公演の日、大切な親友を亡くしました。もう40年以上のお付き合いになる劇団時代からの友人です。私が翌日からツアーに出ることが分かっていたかのように…。プレビュー公演終了後、駆けつけて、私が彼女のおくり化粧をしました。

　ふと彼女のお姉さんが「母が亡くなった時もグリコさんにお化粧してもらったわね」と。そうだ！そうでした！お母様が亡くなった時も私が駆けつけていて、親友が「グリコ、お化粧してよ」って。いいよ。って。初めてのことだったけど、お母様すごく綺麗になった。まさか親友の顔も私が化粧するなんて…。

　彼女が好きだった服を着せて、ゆっくり丁寧におくり化粧をしました。とても綺麗でした。小さく冷たくなった彼女の顔の感覚、私のこの手は忘れることはありません。

　ツアー中にzoomで葬儀に参加できました。凄い時代ですよね。クリスチャンだった彼女は教会での葬儀で讃美歌がとても沁みました。

　そして博品館に入って胸がより締め付けられたのは、２年前のグッドピープル初演に来てくれたのが彼女の観劇の最後。楽屋前で一緒に撮った写真も残ってる。博品館の楽屋で一人で居ると涙が出てきたりしました。それ以降はコロナ禍となり闘病中の彼女は外出はしなくなりました。お芝居に限らず、ライブもお友達をたくさん連れて来てくれてました。「あの歌、歌う？歌ってほしいな〜！」って。あの歌とは「ささやかなジュゲーム」です。

　彼女にはひとり息子がいるのですが、私と息子は彼女のことを、実にあっぱれ！だったと。癌になってから７年くらい。再発しても如何なる時も、常に前向きでした。パワフルでポジティブ。ほんとに凄いと思ってた。最後の最後、少しだけラインで辛いとこぼしていたけど。それはもう苦しくて苦しくて仕方なかったからでした。

　今日はハロウィンで、クリスチャンの彼女はふらっと訪れるかな。今回の舞台は残念ながら観てもらえなかったけど、このタフなツアーを見守ってくれていたと思います。

　思い出はありすぎて尽きないです。

　ありがとう。ありがとう。ありがとう。

　いさなみすやお。

なみだあめ。