プーチンの人気 (前編)
2000年から2008年までの8年間
第2代ロシア連邦大統領を務めた
現ロシア首相である
Владимир Путин
ウラジーミル・プーチン
彼がロシア国民から
圧倒的な支持と高い評価を受け続けているのは
なぜなのでしょうか
プーチン支持者の あるロシア人に聞いたところ
その大きな要因は
プーチンが混乱を続けていたロシアに
秩序と安定、そして愛国心をもたらしてくれたことなのだそうです
プーチン政権が誕生するまでのロシアは
治安が悪化し、深刻な経済的危機に直面していました
さまざまな規制を強いられていた 詳しくは →コチラ
社会主義国家ソビエトが1991年に解体し、
新たに民主主義国家ロシア連邦が誕生します
しかし国民を待っていたのはさらに過酷な生活でした
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ソビエト崩壊後、1992年から1998年までの間
ロシアのGDPは一貫してマイナス成長を続け、
金融危機が発生した1998年のGDPは
1991年の60%ほどまで落ち込んでいました
しかし8年のプーチン政権はそのGDPを6倍に増大させ
その結果、貧困が半分に減少、
国民の平均月収は約8倍になったのです
プーチン政権がもたらした秩序と安定は
経済的なものだけではありません
治安の悪化を回復させ、
腐敗した政治体制を生まれ変わらせたとも言われています
ソビエト時代の社会は
平等な社会の実現という
社会主義の理想とはかけはなれ、
力とお金がある者に
より権力と富が集まるものでした
汚職は常態化し、
国有財産は一部の権力者達によって私物化されます
手に入れた財産は 自分の権力と地位を守るために
国内で賄賂として使われることはもちろん、冷戦時代は敵国であったアメリカに送られることも
珍しいことではなかったのだそうです
プーチンが前大統領ボリス・エリツィンに
大統領に任命された際、最初に行ったことが
エリツィン、及びその一族の汚職を一切追求せず、
エリツィンが引退後も一族の安全を保障する
という大統領令にサインすることでした
プーチンが大統領に任命される交換条件が
この大統領令を発することだといわれています
大統領の役職についていた人物が自らの保身のために
発覚すれば死に値するほどの
汚職をし続けていたということからも
当時のソビエト、ロシアがどんな状態だったのかが
想像できるのではないでしょうか
しかし大統領に就いたプーチンは
ロシア経済の混乱と格差社会を生み出した
エリツィンの側近、及び彼らと癒着状態にあった
新興財閥を制圧していきます
そしてそれまで汚職に関与してきた政治家を遠ざけ
以後、汚職を禁止したのです
こうしてプーチンは自身の富や保身のためだけでなく
国の再建のために精力を尽くす大統領として
ロシア国民の圧倒的な支持を受けるようになったです
けれども現在のロシアには、まだまだ
問題が残っています
その中でも深刻なのが
独立問題と格差社会、特に地域格差
プーチン政権に反対する人々、
特に共産主義国の復活を望む人々は
反共産主義のプーチン 詳しくは→コチラ
の失脚を求め
現在の問題を声高に非難します
ある時、いつものようにプーチン政権に対して
地域格差問題を非難し、
共産主義国の復活を訴えていた共産党員に
プーチンはこう尋ねました
緑、長い、ソーセージの匂い
これはなんですか?
つづく
本日の内容はあるプーチン支持者の立場から見たものです