古谷農産を訪ねて。

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はじめまして。

肩書きだけ事務局の野原です。

雨上がりの平日、香港から日本のオーガニックを勉強しに来ている邱(きゅう)ちゃんと一緒に古谷農産(大田原市)の代表、古谷慶一さん(56歳)を訪ねました。

 

古谷さんは、農家の3代目としてH12年まで慣行農業を営んでいましたが、ご親族の子が3人ともアレルギー疾患で苦しんでいるのを見て、その原因が食生活にあること気付き、現在の子ども達はもちろんのこと、次世代の子ども達にも、安心、安全な農産物を提供したいとの思いに到り、H13年から徐々に有機農業にシフトしていきました。H16年には有機JAS認証を取得し、現在は、約30ヘクタールの農地で水稲をはじめ、麦、大豆、うど、そば、なたねなどを作られています。

毎年、地元の小学生を招いて田植えや稲刈りを行い、地元のシルバー人材を年間150人を受け入れたりしながら、地産地消の推進、地元での有機的なつながりを大切にされています。

 

加工品の種類も幅広く、うどん、そば、せんべい、なたね油、炒り豆、米粉、麦茶、日本酒など、目の前に出されたたくさんの加工品にびっくり!

サトウイラズという品種の大豆の炒り豆をご馳走になり、あまりの美味しさに二人とも鳩ぽっぽ状態。(笑)

 

 

お話を伺った後、作業場を見学させて頂きました。ちょうど奥様が大豆の選別作業中でした。選別機によって、粒の大きさの違いで振り分けられていく大豆(サトウイラズ)。サトウイラズは、名前の通り、甘みが他の大豆よりも強く、水煮にしただけでも砂糖を加えたのかと勘違いさせるほどの大豆です。

 

 

収穫を終えたばかりのお米が山積み!


 

 

興味津々に質問するきゅうちゃん。

水を得た魚のように嬉しそうな表情です。

 

 

 

〈鍛冶屋在来大豆〉

古谷農産の拠点である鍛冶屋地区で昔から作られていた品種。

今年は例年よりも緑が鮮やかとのこと。

 

とても綺麗な青大豆、これにはやられました。在来種マニアの血が騒ぎ、きゅうちゃんの冷ややかな目線を感じながらも、取材そっちのけで仕入れ交渉!しかし、今年の出荷はすでに予約で一杯とのこと。残念ですが、来年に期待です。

ちなみにこの加治屋地区は、西郷隆盛の弟、初代海軍大臣の西郷従道の所有する農場があった場所で、彼の生まれ故郷である鹿児島県(薩摩藩)の加治屋町に由来しているとのこと。まだまだ知らない栃木の歴史、とても勉強になります。

 


 

稲刈りが終わった古谷さんの田んぼ。来春に向け菜種が順調に育っていました。

 

 

二年三毛作。

お米、菜種(麦)、大豆の順番で、2年間で3種類の農産物を作ります。雑草が抑制される効果があるとのこと。 田んぼの土を手のひらにのせて匂いを嗅いでみると、とてもいい香り。この田んぼのお米が美味しいことが分かります。(経験上、ドブ臭さのある田んぼのお米はあまり美味しくありません)

 

 

堆肥作成中。 

米ぬか、大豆かすなど植物性素材のみで堆肥を作ります。

何と、雪かき機で攪拌するのだとか。

 

 

古谷農場理念

~百年先 われらの未だ見ぬ子孫にも 郷土の自然と食を伝えましょう~

 

古谷家では、この理念が息子さん夫婦や娘さんにも見事に引き継がれていました。 今こそ、仕事が軌道に乗られてきた古谷さんですが、慣行農業から有機農業に切り替えた当時は、こここには書けないほどの並々ならぬ苦労がありました。

今まで、 古谷さんとは何度かお会いしたことがありましたが、お話を伺って、彼の有機農業に対する情熱をあらためて感じさせられました。まだまだ全体の農産物流通量の1%にも満たない小さなオーガニック市場ですが、彼のファンの一人として、古谷農産の取り組みを少しでも多くの方に知って頂けるように伝えて行きたいと思います。

 

 

ファーマーズマーケット当日は、その場で蒸かした熱々の「うどちまき」をはじめ、お米(コシヒカリ)、古代米、丸麦、大豆、そば粉、炒り豆、麦茶、甘酒、おにぎり煎餅、与一うどんなどを販売される予定です。

 

最後に、おみやげを無事にゲットして、一段と笑顔がはじけるきゅうちゃん。

日本のオーガニック事情に何らかの希望を見いだしてくれたでしょうか?

古谷さんの熱き思いを、きっと香港にも伝えてくれるはずです。

以下、彼女の感想文(原文)を掲載させて頂きます。

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古谷さんは初めて有機お米作る時、パパママに反対されました。少し前の私も同じ状況でした。でも今、古谷さんは夢が叶いました。有機、勇気、本当にステキだと思います。

 

古谷農産の田んぼ見て、古谷さんは自然を守っていて、自然はそのことをわかってるから、お米、大豆、菜種とか、キレイに成長しています。

 

古谷家族は、有機お米育て、商品開発して、自然の味はみなさんに届けています、みなさんの心に残っています。

 

百年続けて、ずっと続けて、古谷さんの今の努力は次の世代も見えますように。

 ☆☆☆☆☆

 



今回は自分にとっても、きゅうちゃんにとっても、実りある取材となりました。

古谷家の皆様、ご多忙のところ、ご対応頂きありがとうございました。

心より感謝申し上げます。

 

 

 

(古谷農産)

代表 古谷慶一

栃木県大田原市加治屋94

0287-23-3502

Fax 0287-24-2396

Mail: furuy@estate.ocn.ne.jp

    : info@furuya-farm.com

HPhttp//www.furuya-farm.com/

 ~古谷農産で検索~

 

主な販売先

大田原道の駅那須与一の郷

tokotokoおおたはら

きらり佐久山直売所

有限会社 平山商店

わら納豆 ふくふく

Chus(チャウス)

 

(追記)

帰り道。

ある温泉に立ち寄り、至福の時間を過ごしたと思いきや、

硫黄の異様な匂いが身体に染み込み、この数日間悩まされているお馬鹿な二人でした。