栃木・群馬 住宅ローン相談センター 室長 奮闘記 「室長! その仮審査、通しましょう!」 -2ページ目

栃木・群馬 住宅ローン相談センター 室長 奮闘記 「室長! その仮審査、通しましょう!」

ローンを上手に組むには、「第三者」として活動し、地元の金融機関情報に精通した相談相手が必須。     元・銀行員の相談室長が、「現場の生の声」や「最新情報」をつづります。

【栃木・群馬の建築工事、遅れた際のローンは?】

 

当然のことですが、住宅ローンは「建物が経っている物」に融資が実行されます。

 

すでに住宅が建っている、建売の物件であれば問題ありませんが、
注文住宅の場合は、着工資金や中間資金に「住宅」ローンを利用したい場合にも、建物が出来上がっていなければ「住宅」ローンは実行することができません。

 

中間資金等に対応する、
俗にいう「つなぎ資金」は厳密には「住宅」ローンではないのです

 

つなぎ資金は本体の住宅ローンが出るまでの間、
将来の一括返済を条件として融資されるもので、
一括返済の原資は本来の「住宅」ローンが充てられます。

 

本来の住宅ローンが実行されるまでの間、
つなぎ資金を借入している場合は「利払い」と言って金利の支払いのみを行い、元金の返済は行いません。

 

そのため、予定よりも住宅の完成が遅れ、
本来の住宅ローンの実行が遅れてしまえば、その分余計に「利息のみ」の支払いを続けていかなければなりません。

多くの方は
「住宅の完成(ローンの実行)~引っ越し完了」までの間は、
アパート等に入居しているため、
「家賃の支払い」と「利息の支払い」が二重に発生することとなります。

 

一般的な4人家族で想定すれば、
つなぎ資金のボリュームにもよりますが、
「月当たり10万円前後」の資金がかかってしまうのではないでしょうか。

 

完成が5カ月遅れれば50万円の出費増ということになります。
決して無視できるような金額ではなくなってしまいますね。

 

つなぎ資金と住宅ローンの種類によっては、
完成前から元本の返済が始まってしまうケースもあります。

 

こうなってしまうと、
月当たりの住宅に関する固定費は15万円を超えることも見込まれてきます。

「出費が増えて損した」などという問題でなく、
最悪の場合は「資金ショート」を起こして生活資金の借入なども必要になるかもしれませんね。

次回は最終回、誰にでも発生するかもしれない、
そんな「遅延トラブルを回避する方法」について掘り下げていきます!

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【栃木・群馬の建築工事、遅れる理由はどんなもの?】 

国民生活センターによると、最近は住宅の新築工事やリフォーム工事で「工事が遅れるトラブルが増加している」とあります。

これは前述のとおり、建築業界(特に群馬・栃木)の業界人手不足が根本的な要因です。

ボク自身も統計調査で調べたこともありますが、
構造的に日本の教育環境が建築業界に従事する人員を排出する
つくりになっていない事が、この状態を長引かせる一番の要因
を作っています。 

これは「大学全入時代」の負の側面ですね。

国勢調査では、
20年前には76万人を数えた大工人口は、5年前には39万人に
減少、オリンピック開催の2020年には21万人(予想)と、
大幅減となるみこみです。

これを考えると、工事の遅延はどなたにとっても
「他人事ではない」と言っても過言ではないのでしょうか。

それでは、国民生活センターに実際に寄せられる相談について
みてみることとしましょう。

 
実際に国民生活センターに寄せられた事例は「悲惨」なものが
ほとんどです。

 ●  契約を交わし手付金も払ったのに、
  新築どころか先行する解体すら行われない

 ●  工事が6か月以上中断した上、
  請負先から「廃業(破産)するつもりだ」と言われた

 ●  設計図と現場の施工が異なり、家具に合わせて設計したのに
  家具が入らない 

 ●  2か月も完成が遅れたにもかかわらず、
  遅れたことに対する補償に対応してくれない

など・・・どれも大変な状態です。

建築業者様の商習慣で「遅れた場合の対応」は様々ですが、
次回以降は「完成の遅延に対する、住宅ローンへの影響」に
フォーカスして述べていきたいと思います。

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【栃木・群馬の新築工事、遅れる可能性は誰にでも?!】

現在、住宅の新築着工を控えたクライアント様のF川さん。

「格安」で取得した土地の上に、
限られた空間を活かした家を建てるのに毎晩深夜まで図面と格闘。


「パズルのようで楽しい!」


と前向き(?)に
間取りをあれこれ調整しながら作成した図面は、
当然こだわりのものとなりました。

 
  
ここで登場した「こだわり」というキーワードでもわかるように、
このF川さんは「自分でやってみる」のが大好きな方。


土地も自力で探し、間取りも自分で考え、必要最低限のところで
“プロの力を借りる”といった哲学を持った方で、
ボク自身もいろいろな面で勉強させていただきました。


(当センターに住宅ローンの相談をいただけたのは、大変光栄なことです!)

 


建築業者さんも、“元請の大工さんを指定”するのではなく、

  木工事は大工さん

  水回りは設備屋さん

  電機工事は…

と、ご自身の知合いや、評判の良い職人さんを個別に頼む
という方法で建築を検討しましたが…


昨今の建築業界は人手不足が叫ばれて久しい業界。
求人でも、栃木・群馬においては圧倒的な「売り手市場」となっています。

これは「震災復興」と「東京オリンピック」の需要に、
間に挟まれる栃木・群馬の職人さんが取られていることに
大きな原因があるといわれています。

結果的には「泣く泣く」大工さんを元請とした
請負工事契約を交わしたようですが、
「そのまま進んだら途中で工事がストップしてしまうのでは…」と、強い懸念を抱いていたボクからすると、一安心の結果に(苦笑)。

ここで気になるのが
「家を建て始めた後、着工を含め工事が遅れた場合」、
トラブルに巻き込まれない方法
ですね。

次回以降は工事が遅れた場合の
「実際のトラブルの例」
「住宅ローンへの影響と弊害」 などについて触れていきたいと思います。

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