唯一無二の存在になれ | ゴローとパパの蹴球日記 - 第2章 不合格と告げられた少年 -

ゴローとパパの蹴球日記 - 第2章 不合格と告げられた少年 -

サッカー少年育成記
プロサッカー選手を目指す息子ゴローと父の物語
夢を現実的なものとして日々積み重ねて行く。夢で終わらせない。

一時期、日本のサッカー界で流行った?ポリバレントという言葉。オシムが日本代表監督に就任した後、聞くようになった言葉です。

 

ポリバレント=多価、多くの働きを持つ選手。どのポジションでも能力を発揮でき、戦術の一部としてスムーズに機能できる選手を指している。

 

息子はこれまでにチーム内ですべてのポジションを経験しています。フォワード、センターハーフ、センターバック、サイドバック、ゴールキーパー。唯一サイドハーフだけはあまりやる機会が少なかったかな。あとゴールキーパーは専任の子ができたので今はやることはなくなりました。一方で、ほぼポジション固定されている選手もいます。(というか全員がほぼ固定ですね)

 

幼少期からサッカーというゲームの本質を理解させてきたのと、ボールを持てる基礎技術を磨いてきたので、どのポジションに入ってもそれなりにできるとは思っています。実際、息子はどのポジションでもそれなりにこなせます。ただ、本人が持っている特長が最大限発揮できないことも多いです。

 

本人が特長を最大限にだせるポジションがいくつかあると考えています。しかし、チーム事情でそこではなくチームとしてはまらないところにあてがわれる。チームとしての事情もわかります。そしてこれが結果を求められるプロの世界や育成年代の最後のカテゴリならわかります。ただ、ジュニアの年代において、この状態が息子にとって良いかというと疑問です。

 

確かに私はジュニア年代はいろいろなポジションを経験すべきという考えを持っています。でもそれは「育成」のビジョンが明確な場合のみです。今何が足りなくて、もしくはここを伸ばしてあげたくて、だからこのタイミングでこのポジションをやらせる。この育成の観点や計画がなく、その時その時で都合がよいところに当てはめられるというのは、(結果としてそれが本人の成長にとって良い結果になったとしても)リスクが高いと思っています。

 

そして、どうしてそうなるかというと、勝利至上主義があるからだと思っています。

 

そんな中で自分をどれだけ出せるか?自分がそのポジションをすることに意味を見い出し、自分がそのポジションをすることによってチームを勝たせろ。

 

そして、唯一無二の存在になれ。