こんにちは
突然ですが、わんちゃんや猫ちゃんの耳が汚れていたり、痒がっていると感じたことはありませんか
うちの子が以前外耳炎になったことがあるという方もいらっしゃると思います
今回は外耳炎とその治療についてご紹介します
外耳炎とは
外耳炎は、外耳道に耳垢が溜まり細菌や真菌の増殖、綿棒等による外耳道の傷、アレルギーなどの原因により、炎症が起き赤くなったり腫れたりする状態のことを言います。
痒みや匂い、頭を振るなどの症状がでます
治療について
外耳炎は病院で治療して良くなった後、何も手をつけないと繰り返しやすい病気です
そのため、外耳炎の治療には治療期と維持期があります。
治療期には病院に来ていただき耳を綺麗に掃除をし薬をつけるなどの治療をします。
維持期には家でケアをしていただき健康な状態の耳を維持します。
外耳炎の原因に体質や気候、病気(完治しない病気が多い)などが挙げられるように、その子の特徴として付き合っていく必要があります
耳の構造
わんちゃんの耳は鼓膜まで続く外耳道がL字に曲がっています。
そのため人より通気性が悪く、汚れが溜まりやすいです。
さらに、耳毛が多く生えるトイプードルやヨーキーなどは耳毛に耳垢が絡まりやすく、垂れ耳
の子は蒸れやすいため注意が必要です。
耳垢を分泌しやすい体質、アレルギー、腫瘤、ホルモン病などの病気を持っている子、また、梅雨や夏の高温多湿な気候の時は外耳炎で来院される方が多いです。
猫ちゃんの耳は基本的に立ち耳で、外耳道に毛がなく、通気性が良く、犬に比べると耳垢が溜まりにくいです
外耳道のカーブも緩やかですね。
ただ折れ耳のスコティッシュさんや耳の形が特殊なアメリカンカールさんは通気性が悪くなりがちで耳垢が溜まりやすいです
猫ちゃんの場合、耳が汚れにくい子の耳掃除はほぼ必要なく、耳が汚れやすい子に耳掃除が必要です
お耳の掃除手順
2人で行う時は頭、腕や肩、腰の3点を意識しておさえると動きを制御しやすいです
動いてしまって難しい時は、少し高いテーブルの上に乗せたり、お散歩中なら掃除をさせてくれる子もいますので試してみてください
①まず、外耳道をまっすぐ伸ばすイメージで耳介を軽く上に引っ張ります。
耳の入り口がよく見えるようになったら正解です
②洗浄液を耳の中に入れます。
液体が耳の入り口から見えるくらいの量を入れましょう
次の工程の揉み洗いをした時にじわじわ滲み出てくる量がちょうどいいです。
③耳の入り口・付け根を揉みます。
汚れを溶かす・洗浄液を奥まで届かせるイメージで30回くらい、優しくくちゅくちゅと揉みます。
④コットンに液体を吸わせます
コットンを耳の入口に当て、耳の入口に向かって洗浄液を追い出すイメージで。
耳の中に液体が残ってしまっても、自分で頭を振ったり、耳垢を外に運ぶ耳の自浄作用によって外に出るので気にしなくて大丈夫です
猫の場合
多くの猫ちゃんでは目で見える汚れを洗浄液で湿らせたコットンで拭い取る方法で十分なことが多いです
人の耳掃除ではよく用いられる綿棒ですが、わんちゃん猫ちゃんには使わないようにしましょう
汚れを奥に押し込んでしまったり、耳の通り道を傷つけてしまったりします。
耳の入り口付近についた汚れだけは、綿棒を使って優しく取っても構いません
うまくできた時はその都度褒めてあげてくださいね
掃除の頻度
その子その子の体質によって変わります。
外耳炎にほとんどならない健康的な子であれば月に1回程度で大丈夫です。
わんちゃんの耳掃除の頻度はかかりつけの先生と相談してみてくださいね。
洗浄液
耳の洗浄に使う洗浄液は、2種類ご案内しています。
その子の耳の状態に合わせて選択していただいています。
まずzymoxイヤークリーナー ¥1886+tax
健康な耳の子の日常的なお手入れに使用します。
次にzymoxイヤープロテクター ¥3336+tax
抗炎症成分が配合されており、外耳炎を繰り返しやすい子におすすめです。
健康な耳の子でも、よりしっかりケアしたいという方に選ばれます。
スッキリ健康なお耳で毎日過ごせるように、お手入れ頑張りましょう
分からないことや気になることがあったら遠慮なくスタッフにお尋ねくださいね