チャチャ
「以前からワタチは鳥専門病院をテキシしているのだ」
「行ったことは無いけど・・・」
まあ、敵視と言うのは言い過ぎだけど、本日はその理由をお話しします。
似たような記事は何度も書いているので、またか!という方はスルーしてください。
でも、いつもとは少し違うかな・・・
当ブログは外部からのアクセスが多いので、比較的新しい読者?の方へ向けた記事です。
いつも通りの長文なのですが、参考資料としてご覧ください。
まず私の鳥飼歴をお話ししすると、通算では30年以上ですが空白期間があります。
空白期間を経て始まった鳥飼復帰は8年前です。
最初に白文鳥の雛のサスケ(♀)を迎えました。
サスケは夏子で今にして思えば、先天的な異常がいくつもあった個体です。
そんなサスケは迎えて数か月で肺炎を発症。
動物病院に通院しましたが、弱っていく一方でした。
鳥専門病院の存在を知って、即座に向かいました。
(50年前は鳥専門病院なんて存在していません)
状態は悪く、酸素室に緊急入院。
的確な治療をしていただき退院しました。
その時点では、さすが鳥専門病院!だと思ったと共に、盲信するようになったのです。
普通はそうでしょ!という話なのですが・・・
同時並行して、私は鳥の知識をとにかく吸収していきました。
酸素室の作り方を学び記事にしていますが、今でも多くのアクセスがあります。
鳥ってね、呼吸器が進化しているのですが、ゆえに繊細な部分があります。
病鳥では酸素室が必要になることが多いのです。
サスケの話に戻ると、
サスケは肺炎治療後、自咬症を発症
(自咬症は遺伝要因が大きい)
放っておくと、血だらけになってしまうのです。
(毛引きとは違います、自咬症は深刻な病です)
(文鳥の自咬症の事例は殆どないはずです)
通常はエリザベスカラーをするのですが、小さな文鳥用のエリザベスカラーはありません。
インコ用のエリザベスカラーをすると重さで動けなくなるのです。
つまり鳥専門病院では自咬症の対処ができなかったのです。
苦しんでいる愛鳥を助けられないって、すごく虚しかった。
だからサスケが快適に動けるエリザベスカラーを自作しました。
飛ぶことも、エサを食べることも出来ました。
そんなサスケでしたが、続けて甲状腺腫を発症。
同じ鳥専門病院に通院して、ヨウ素を処方されました。
しかし、通院後、数日で窒息死してしまいました。
最後はすごく苦しみました。
肥大した甲状腺が気道を潰したのだと思っています。
その後も、私は多くの知識を蓄え続けたのです。
それは、サスケへの想いであったり、残された鳥たちへの想いだったり・・・
亡くなったのは悲しいことだけど、サスケの生きた証を残った鳥たちへ紡いでいく必要を感じたのです。
今にして思えば、サスケが甲状腺腫になった時のヨウ素の処方は間違っています。
呼吸困難が出ている甲状腺腫では甲状腺ホルモンやステロイドが有効です。
ちょっと変な例えですが、
お腹が減って減って死にそうな貴方!
硬い玄米をもらって嬉しいですか?
炊き立てのご飯が良いですよね。
ヨウ素はただの原料です。
製品は甲状腺ホルモン。
進行した甲状腺腫にはヨウ素は言わば無意味。
早急に甲状腺ホルモンの投与が必要です。
話は変わりますが、
文鳥の雛換羽では風切り羽は抜けません。
正確に言えば、たまたま抜けることもあるかも知れませんよ。
ただ、一斉に抜けることは絶対ありません。
なぜなら、風切り羽は飛ぶ為の生命線です。
万一、全部抜けると飛ぶことは出来ません。
自然界で言えば死を意味します。
だから、雛換羽や通常換羽とは違うサイクルでゆっくり生え変わるのです。
ちなみ、抜けるときは左右の対で抜けます。
対で抜けることで飛行バランスが崩れないようにしているのです。
神秘的でしょ。
そんな風切り羽の生え変わりサイクルですが、私が通った鳥専門病院の獣医師は知らなかった。
大したことじゃないですよ、でもね、私に言わせればマジか?と思ってしまう。
甲状腺腫の治療にしても、多分、知識はあるはずです。
甲状腺ホルモンの在庫が無かったのか?扱いが無かったのか?
私に言わせれば、甲状腺ホルモンを扱っている鳥専門病院を紹介してほしかった。
文鳥やセキセイインコの甲状腺腫は多いのです。
大切なサスケに最善の治療を願うのは当然です。
断っておくと、私が当時通った鳥専門病院の獣医師は優秀だと思いますよ。
鳥の扱いには当然馴れているし、そのう検査にしろ、レントゲンにしろ、問題なく行います。
スピーディーな診察で見立ても大体合っているはず。
でもね、所々でほころびが見え隠れするのです。
そんな、ところを見て考え方が変わったのです。
鳥専門病院にすべてを任せることは絶対ないと。
ほころびはね、これだけではない。
アキクサインコのちゅらも長期通院し薬漬けにしてしまった。
(処方された抗生物質を長期間飲ませてしまった。抗生物質の長期間投与はあり得ないし、肝臓を壊します。何度もお話ししているように抗生物質はただの毒です、ヒットする細菌がいれば決められた期間のみ投与するのです)
今の私なら絶対させない。
通院を止めていれば、もう少し生きたハズ。
少なくとも苦しんで亡くなるのを回避できたのでは?
大きな後悔があります。
あれ以来なのです。
鳥専門病院と距離を取るようになったのは。
ただ、鳥専門病院を恨んでる訳ではないのですよ。
サスケにしろ、ちゅらにしろ、最初の治療は適当だと思っています。
そういう部分では感謝もしています。
しかし、鳥に対しての医療レベルは高くないのが実情です。
その理由は鳥が小さく弱いのと診察器具や薬、知識が充実していないからです。
結局、たどり着くのは・・・
私にとって鳥専門病院は必要な時に限定して使う施設でしかないということです。
おわり

