男にとって、昼飯は大切だ。
大切というのは、
何を食べるかということではない。
誰と食べるかということでもない。
テーブル。これが一番大切。
実はテーブルにこだわりたい。
今日は「とばーがー」を買った。
これを青峯山 正福寺(あおのみねさん しょうふくじ)で
食べることにした。
正福寺は伊勢志摩の中でも、指折りの名刹で、
336mの山の頂上近くに人知れず、しかし、堂々と建っている。
初めてその姿を見る人には、なぜこんなところに
というぐらい、立派なお寺である。
麓から、車で行けば、約10分の寺であるが、
これを1時間半かけて、ゆっくり徒歩で登る。
江戸の俗謡に鳥羽藩に過ぎたるものが3つあり、
そのうちの一つと数えられた山門が有名だ。
その山門に伊勢えびの隠し彫りをみつけた。
職人の遊び心。
自分の他は老夫婦のみ。
この静かなお寺も、旧暦の1月18日には
関西、中部地区から多くの参拝者が訪れ、
「御船祭」(おふなまつり)が行われる。
景色のいいところを見つけ、
男の昼飯を食べる。
的矢湾から太平洋まで見渡せる。
これが、今日の僕の昼食用のテーブル。
鳥羽のテーブルについては