天盆 | とあるワナビーのライトノベル作家になるための追憶

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天盆 (中公文庫) 天盆 (中公文庫)
648円
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最高評価S~最低評価F

【文章力】A
【構成力】B

【キャラクター】A

【設定】A

【総合】A

 

【あらすじ】

 

蓋の国を動かすのは、盤戯「天盆」を制した者。人々は立身を目指し研鑽に励むが、長い間、平民から征陣者は出ていない。そんな中、貧しい十三人きょうだいの末子・凡天が激戦を勝ち進み―少年が歴史に挑むとき、国の運命もまた動き始める。圧倒的疾走感で描き出す放熱ファンタジー!

 

【感想】

 

すべてにおいて完成度が高い作品だった。大まかなストーリーは貧乏な家系で育った子どもが「天盆」という日本でいう将棋に近いものにのめりこみ、下剋上を果たし圧政に苦しんだ市民の希望となるもの。

王道中の王道なストーリー展開。しかしなにがいいかというと、まずこの「天盆」の勝負の描写の仕方が上手い。緊張と緩和を見事に生み出し、切迫した中で周りの人間の予想を裏切って勝ち星をあげる凡天。それだけでも十分面白いのに、ここに家族のストーリーが交わってくる。

凡天が育った家庭は血がつながってない。捨て子だ。父親は「天盆」が好きで、子どもたちに「天盆」にちなんだ名前を与える。

そして、この子どもたちが凡天が勝ち上がっていくための、いわゆる将棋の駒のような役割を果たしていくのだ。実際の「天盆」の勝負に加えて、それぞれのキャラクターがそのキャラクターにしかできない役割をこなしていき勝利をもぎ取る。

読み進めていくうちに凡天のことも、家族のことも自然と応援したくなった。

すごい面白い作品だったのだが、ひとつだけ不満をあげるとするならば終わり方。あまりにもあっさりし過ぎで余韻がなかった。

もうちょっと最後を膨らまして、凡天が成し遂げたことに対する達成感を感じたかった。

誰にでもおすすめできる作品。

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