古今亭志ん朝『志ん朝初出し 十一』「妾馬」「厩火事」 | 落語探偵事務所

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☆今朝は、古今亭志ん朝『志ん朝初出し 十一』ソニー・ミュージックダイレクト、2009年、を聴きました。
☆「妾馬」(1994年)と「厩火事」(1988年)を収録しています。
☆「妾馬」はラジオ放送用の録音のためか、時間を気にして、足早にパパパッと噺を演じている感じがちょっと伝わってくるのが少々気にとまりましたが、軽い感じもあり、これはこれで楽しい「妾馬」かなと思いました。
☆「厩火事」は、父親の古今亭志ん生師匠の型ではなく、志ん朝師匠自身が憧(あこが)れたという桂文楽師匠の型を踏襲しながら、人間関係のありかたは志ん生師匠の型を取り入れて、志ん朝師匠の型を作り上げたようです。文楽師匠と志ん生師匠のいいとこ取りをしたとでも言えましょうか。聴いていて、気が明るくなる口演です。
☆『志ん朝初出し』もあと1枚。なんだかもったいないような、寂しいような・・・。