そうでは無い。
「どうありたいか」
息子がボクシングを再開してから、まだ1年も経たないうちに、
私たちはまた違う道を歩くことになった。
一緒にトレーニングをしていた頃、
何度も何度も「母ちゃん、すげぇな」って言ってくれた。
その言葉がどれだけ嬉しかったか。
息子がボクシングを辞め、距離ができた。
気づけば結婚もしていたようで、
私はもう、干渉しないようにしていた。
最後のメッセージのやり取りで、息子は言ってくれた。
「生まれ変わっても、もう一度、母ちゃんの子に生まれたい」
その一言が、どれほど私を救ったか、言葉では言い表せない。
最近、息子の良くない噂を耳にする。
良くない人種の誰かとつるんでいるとか、奥さんを泣かせているとか、離婚したとか。
心が痛い。
世の中の親子は、年に何度か会って話したり、
連絡を取り合ったりしているのだろう。
それが羨ましい。
私はずっと、負い目を感じていた。
母として、きっと失敗だったんだ。
母として、ダメだったんだ。
ごめんね、息子。
私は、母として、背中を見せることで伝えたかった。
諦めない姿を見せたかった。
でも、それに意味はあったのだろうか。
それでも――
自己満足でもいい。
私は、私がどうありたいかで生きていく。
母として、息子に
「頑張れ」「踏ん張れ」「ちゃんとせぇ」
と胸を張って言える自分でありたい。
そのために、私は自分で決めた道をやり遂げる。
どんなふうに見られようと、
信念を曲げず、強く、まっすぐに。
それが、私の生き方。
そして、母としての私の姿だ。