今日も

ご覧を頂きまして

ありがとうございます。

 

 

 

 

戦場では、敗れて退くときが

一番難しいと言われています。

 

 

当然、勝った方は

勢いづいて攻めてくるので、

逃げ腰になっているものは

どんどんやられるわけです。

 

 

そこで、殿軍をつとめる

隊が防戦し、その間に

味方を無事に逃がして

戦力を保存して、

 

次の戦いに

備えるようにします。

 

 

戦いの際の一番槍も

大切ですが、負け戦に

殿軍をつとめることは、

戦国時代では大きな

功績とされていました。

 

 

木下藤吉郎が

殿軍の役をつとめた

話しがあります。

 

 

木下軍のみが

城に籠って戦う間に、

友軍のすべては引き上げて

ゆくことになった。

 

そのような城は

すぐに落とせるだろうと、

その勢いをもって追撃

しようと敵は思っていた。

 

ところが、

夜になると、木下藤吉郎は

翌日の戦いに備えているように

見せかけておきながら、

 

兵糧や旗などすべてを棄てて、

全軍に走りに走って逃げ、

本体に追いついてしまった。

 

 

敵軍は、

翌朝になって城が

あまりに静かなので、

何か計略でもあるかと

慎重に攻めるが、

 

うまく逃げられたと

分かったときは後の祭り、

 

結局、木下軍は一兵も

損なうことなく殿軍の

役を果たしたことになった。

 

 

 

ここで、

まったくもの惜しみをせずに、

 

すべてを棄てて

ひたすら走って逃げるところは、

”流石秀吉”と言えます。

 

 

殿軍をつとめるからには、

はなばなしく一戦を交えて、

などと考えていると、

 

ある程度の効果は

あるかもしれませんが、

 

下手をすると

全滅してしまうかも

しれません。

 

 

それならば、

無傷で逃げて次の戦いに

備えるほうがよほど効果的

です。

 

 

そして、

逃げると決めたら

徹底的に逃げ抜く。

 

もの惜しみせずに

逃げることだけに集中する。

 

 

 

商取引にしても、

ここは逃げる』と決めた時は、

うろうろしないことが肝心です。

 

 

ひょっとして

儲かるかもしれない

 

という気持ちが生じてきて

逃げる機会を失うと、

 

大損失”に

繋がってしまいます。

 

 

気の進まないグループから

誘いを受けたときも同様です。

 

 

もちろん、

いつも逃げるばかりが

いいとは限りません。

 

 

時には気が進まなくても、

付き合わねばならない

こともあると思います。

 

 

逃げるか、逃げないか

どちらがいいのか、

 

いくら考えても分からない

ときもあります。

 

 

要は、

どちらに判断するかではなく、

 

できるだけ早く決断して、

逃げるなら徹底して逃げる。

 

 

逃げないなら

逃げないでやり抜く。

 

 

それ相応の覚悟”が

必要だということです。

 

 

覚悟を決めずに

うろうろしていると、

損害を被ることになります。

 

 

 

逃げているのに、

本人は逃げていると

自覚していない人もいます。

 

 

集団で組織を作る為には、

やりたくない仕事もやらねば

なりません。

 

 

しかし、それをやらずに

逃げる人がいます。

 

 

そこで、その逃げている

自覚があれば、”もの惜しみ”

しないはずですが、

 

自覚がないために、

そのときに生じる利益を

すべて得ようとしたり、

 

それを個人の権利とか

難しいことを主張することも

あります。

 

 

だからといって、

すべての人がそのやりたくない

仕事をやらねばならない、

と言っているのではありません。

 

 

自分が抱えている課題や関心の

在り方によっては、逃げる選択も

必要だと思います。

 

 

しかし、そのときは相当に

何かの利益を捨てる必要が

あります。

 

 

そこで、もの惜しみすると

たいてい上手くいきません。

 

 

自分ばかり損していると

嘆いたり、常に正当な

ことを主張しているときは、

 

 

 

自覚がないとき

かもしれません。

 

 

 

 

 

 

最後までお読み下さり

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

今日、来てくださった方との

出会いに感謝いたします。