「健康と感じている行動」と「健康にいい行動」😄
この似て非なるものの違いについて今日は考えてみたいと思います。
例えば、
「毎日サプリを手のひら一杯飲んでいる」「いろんな先生から薬を出してもらっている」
一見すると健康そうなこの行動👀
実は危険にはらんでいることをご存知でしょうか?
これらを“ポリファーマシー”💊と呼びますが、今、ポリファーマシーが問題視されています🌀
「ポリファーマシー(polypharmacy)」とは、一人の患者さんが複数の薬剤を服用している状態をさす学術用語です。最近では、常時使用しているサプリメントや市販薬を含む薬剤が5剤以上の状態と定義されます。
薬やサプリメントには相互作用があり、飲み合わせによっては思いもよらない有害事象に遭遇します💨 特に高齢者は、肝臓・腎臓の代謝機能が低下しており、多数の薬剤を使い続けることによって薬物関連有害事象を招きやすいと言われています。日本老年医学会によると、80歳以上のヒトに6剤以上の薬剤を投与した時には、30%程度に副作用がでる恐れがあることを警鐘しています‼️
例えば、転倒して骨折した患者さんの飲み薬を見てみると、ふらつきや転倒の原因となる睡眠薬や利尿剤がたくさん入っていることがよくあります。
サプリも何でもかんでも飲むのがいいわけではありません。医師から処方された薬であっても、相互作用があるので、薬をたくさん飲むことが健康を害することも往々にしてあります。
これから身を守るために一番大切なことは、患者さん自身が「なぜこの薬を出されているのか」「サプリを飲んでいるのか」を、再確認することです。つまり、様々な情報を立体的に捉え、情報を使いこなしそれを自分の健康に応用する能力である「ヘルスリテラシー」を高める必要があります❗️
実はこのポリファーマシー、個人の問題だけでなく社会問題でもあるのです。例えば、医療費の高騰や薬剤師さんの業務量増加など。
そんな社会問題ともいえるポリファーマシーは今後生活していく上で意識せざるを得ない課題になりそうです👀❗️
ポリファーマシーについて、詳しくはこちらをご参照ください👇
ヘルスリテラシーを高めて新たな健康リスク「ポリファーマシー」から身を守ろう