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高輪自然美容研究室

心と身体と魂の健やかさ、慈愛を元に様々活動をしています。

みなさま、こんにちは takanawa 藤池です♪

さて、成分考察 第3回、今回から「医薬部外品」についてです。
このテーマについてはちょっとボリュームがありすぎて、一回に納まりませんでしたので、何回かに分けて書いてみたいと思います。


お化粧品の医薬部外品は、一般的には薬用化粧品、と呼ばれています。
医薬部外品というちょっと物々しい名前は法律上のもの。
肌に付けるお化粧品が全て薬事法で厳しく規制・管理されている所からきています。

簡単に纏めると、「薬用化粧品」は化粧品としての期待効果に加えて、肌あれ・にきびを防ぐ、美白、デオドラントなどの効果を持つ「有効成分」が配合され、化粧品と医薬品の間に位置する「医薬部外品」に位置づけられたもので、決められた範囲の効果効能(予防に限る)を謳う事が出来る製品という事です。
(詳しくは 日本化粧品工業連合会 )

お化粧品は、薬事法で「人体に対する作用が穏やか(安全)であるもの」と決められています。
その安全性故に、販売規制がかけられていません。どこでも購入出来ますね。

ちなみに購入の規制から見ると薬事法では下記の順に厳しくなっています。

医療用医薬品(処方が必要&薬剤師から購入)> 一般用医薬品(薬局やドラッグストアなど専門家がいる場所で購入可)> 医薬部外品(薬局やドラッグストア以外でも購入可)

人体への作用が強いものほどリスクも高まる可能性がありますので、こうした規制が必要です。

薬用化粧品に関しては、あくまで「作用が穏やか」と決められているお化粧品の範疇であり、許可された製造業者によって、様々な安全検査を経て販売されていますので、全体として安全性が高いとは思われるものの、期待効果も高い分、中にはリスクが高まる成分もあると知っておきましょう。

何が「薬用」として許認可を受けているのか、リスクがありそうな成分が入っているかどうか、成分表でしっかりチェックしたいですよね。

さて、その成分表、何回もの薬事法の改定を経て、いま、化粧品も薬用化粧品も全成分表示義務は基本的に同じです。
(参考:化粧品表示記載のガイドライン

上記リンクの通り、化粧品の成分表は配合量が多い順に記載する事が義務づけられています。(1%以下の成分は順不同)
ところが、医薬部外品はというと、、、

医薬部外品の成分表示に関わる日本化粧品工業連合会の基本方針
http://www.jcia.org/n/all_pdf/gul/qdlnplan.pdf

この方針に基づいて成分表示されています。

あれれ? なんか、違うゾ・・・

はい、薬用化粧品に関しては成分表の表示が

配合量の多い順でなくても良い
しかも許可されれば表示しなくても良い成分もある

のです。

みなさん、知ってました???
藤池は、これを最初に知ったときぶっ飛びました。

なぜなにどーして???

答え
→ なんと「化粧品」は薬事法で全成分表示が義務づけられていますが、「医薬部外品」は日本化粧品工業連合会など業界団体の自主基準で成分表示をしているのでした。

企業秘密や知的所有権等も絡みますので、なかなか完全な開示は難しいのも理解出来ますが、某メーカーの白班問題等もあり、お化粧品の安全性に疑問がもたれる昨今、消費者に取っては成分表は身を守る為にも重要な情報です。
メーカーに問い合わせをすれば教えてくれると言う事ですので、そういった際には出来る限り誠実な対応である事を願います。

また、消費者の即効性を求める欲求、売上を優先したいメーカー、などにも問題はあると思います。
遺伝子組み換え・幹細胞・クローン技術等の発達に伴い、短期間ではリスクが見え辛い成分も増えて参りました。
特に新しい成分に関しては安全性優先で許認可を出して頂きたいと切に願います。

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写真は米国のオーガニックスーパー。
成分表をしっかり見て、賢い選択をしていきましょう。


では、今回はこの辺で~。

みなさま、時節柄暖かい時間をお過ごしくださいませ。
藤池百合子

Vol.2に続く