根拠に基づく腰痛治療―14― | 根拠に基づく腰痛治療 TMSジャパン公式ブログ

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医は学(サイエンス)であるのみならず
治療者の個性と患者の個性とを交わらせ
反応を起こさせる術(アート)でもある


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■明らかに効果がないか、僅かなエビデンスしかない治療法を奨励してはならない。患者や社会の利益を考慮すれば強力なエビデンスのある治療法だけを普及させるべきで、ある方法が他の方法より優れていることを明らかにする研究が必要。http://1.usa.gov/kKuYzg

■椎間板造影は全米で年間20万回以上行なわれている侵襲的検査法だが、10年間にわたる前向きコホート研究によって、椎間板造影は椎間板の変性を加速させていることが判明。最新の技術を用いても椎間板穿刺は椎間板構造を変化させる。http://1.usa.gov/jQIEab

■妊婦54名と非妊婦41名の腰部椎間板をMRIで比較した結果、椎間板異常は妊婦群で53%、非妊婦群で54%、椎間板ヘルニアは妊婦群で9%、非妊婦群で10%、椎間板膨隆は両群とも44%と差がなかったことから、妊娠は安全。http://1.usa.gov/luz28A

■急性腰痛患者200名、慢性腰痛患者200名、健常者200名を対象にX線撮影で仙骨底角を比較した結果、3群間に差はなかったことから、腰部前彎と腰痛とは一切無関係なので、医師は腰部前彎に関するコメントを控えるべきと警告。http://1.usa.gov/jLuOXd

■腰痛のきっかけとなった出来事に関するアンケートの結果、経済的利益が得られる患者の90%がきっかけありと答えたのに対し、利益が得られない患者は33%しかきっかけありと答えなかった。腰痛の67%が自然発症することが判明。http://1.usa.gov/kQrHzi

■レッドフラッグがない限り画像検査を行なうなと各国の腰痛ガイドラインが勧告しているが、基準が甘すぎるという議論が勃発。腰痛は予後良好の疾患であり、安静臥床は避けるべきという情報伝達を妨げ、過剰診療に繋がる恐れがあるから。http://1.usa.gov/iBFoXO

■要するに、腰痛患者で重篤疾患が見つかるのは1~5%程度なのに、レッドフラッグの基準を守ると画像検査が増えるということなのだが、稀ではあるもののレッドフラッグをすり抜ける厄介なケースが存在する。となれば、血液検査をより積極的に行なったらどうだろう。費用対効果も優れているように思う。

■この50年間、生体力学に基づく人間工学的アプローチによって腰にかかる負担は大幅に軽減されてきたが、腰痛患者が減少したという証拠は1つも存在しない。それどころか腰痛患者は年々増加し続けている。腰を守ろうとするのは逆効果。http://1.usa.gov/mcgEVI

■腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した結果、腰痛患者の30%に脊柱側彎症が、1%に前彎過剰が、22%に前彎減少が見られ、健常者の45.5%に脊柱側彎症が、2.5%に前彎過剰が、22%に前彎減少が見られた。http://1.usa.gov/jb0ly3

■腰痛のない25名の大学生を対象に腰椎への物理的負荷に対する心理的ストレスと性格特性の影響力を調べた結果、心理的ストレスは単独で腰痛の原因となり、特に内向型と直感型の性格特性は心理的ストレスで腰痛発症リスクが高くなる。http://1.usa.gov/j5FbjY

 

 

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