ジョージ氏からの贈り物 | tmpブログ

ジョージ氏からの贈り物

0721  ヨコハマ 中途半端な天気です。

写真は成り行きからベーシストのジョージ氏から贈られた 70'S 初期と思われるフェンダーのジャズベです。

一見いい感じでしょ? まともであれば、たぶんショップで35~40万の値は付くんじゃないかな?

でも残念ながらこのベースはご自分でフレットを抜き去り溝をパテかなんかで埋めての作業がされている上にコントロール関係もブリッジもオリジナルではなく、ボディにはストライプ上のテーピングがされていたらしく、その為に塗装灼けもストライプ上になっています。

これをオリジナルに戻しつつ燻煙処理や深過ぎるネック仕込み部の埋木加工、ボディ塗装のリフィニッシュ、オリジナルのフェンダー純正70'Sのブリッジやオリジナルパーツ類をアメリカから取り寄せての再設定作業になりますので、それだけでコストは13~万。
更に問題の指板のフレット溝を元に戻す作業がたぶん1日掛かりでコリコリと埋められたフレット溝を元に戻す作業に費やされます。その上での指坂修正&リフレットを完璧に仕上げますので、このネックをまともな状態に戻すだけで8万近くは掛かるでしょう。

となると合計の作業工賃+オリジナルパーツ代でほぼ21万は掛かる事になる計算です。
勿論、素材は良いですし、70'S 初期の貴重とも言える個体ですから丁寧に仕上げ直してあげたいのですが、問題は取り敢えずこの個体をまともにする代金はt.m.p が負担することに成る事です。
言ってみれば、21万円の仕入れ値でこのジャズベを入手したのと同じなんですね。

通常、t.m.p ではそこに販売利益を25%乗っけさせて頂いて、26万+TAXで販売する形になりますが、オールドショップでしたら店頭で50万くらいの値を付けるかもしれませんね。

まあ、t.m.p の場合では かなりお買い得なお買い物にはなるとは思います。

それはいいとして、作業を始めますと、まずはいつ売れるとも分からない高い楽器を仕入れしたことと同じになるので、アタマが痛いところなんです。
都内にショップを構えた楽器屋さんとは違いますからね~ どーしよーかなあ、と暫く悩みます。

折角ご好意で頂いた楽器ですので、抜群のサウンドレベルに仕上げたいとは思っています。