民事裁判

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弁護士業務の最も代表的なものとして裁判があります。

特に民事裁判は多くの弁護士の主要業務となっているものと思われます。

今日は、民事裁判について、お話をしたいと思います。

 

民事裁判とは、個人や会社などの民事上の争いごとを解決するために用意された手続きです。

 

民事裁判というと、ドラマ等で法廷を舞台に証人を尋問するところをイメージされることが多いと思われますが、実際の民事裁判でメインとなるのは、証人の尋問よりも主張と証拠の整理作業です。

 

民事裁判は、訴えを起こしてから判決(控訴、上告を含む)まで一連の手続きが法律に定められています。

法律上は、主張と証拠の整理作業を行うための手続きとして、①準備的口頭弁論、②弁論準備手続、③書面による準備手続の各手続きが用意されています。

 

もっとも使われる手続きは、②の弁論準備手続で、私自身はこれ以外の手続きの利用経験はありません。

新潟でいえば、ほぼ100%に近いくらい使われているのではないかと思われます。

この手続きは、原則として当事者のみによる非公開手続きになります。

 

実際の民事裁判の流れを大まかにいうと、

訴え提起 → 口頭弁論(1回目) → 弁論準備手続(2回目以降、複数回) → 証人等の尋問 → 判決

という流れが一般的です。

 

この流れの中で、主張と証拠を整理し、この裁判ではどのようなことが問題となっているのか、問題となっている点についてどのような証拠があるのかということを明らかにし、効率良く審理を進めていくことに多くの時間が割かれています。

 

ちなみに、民事裁判の話をするとよく驚かれるのは、その時間の短さです。

第1回目の口頭弁論を例にすると、

 

裁判官 「原告は訴状のとおり陳述でよろしいですね。」

 

原告  「はい。」

 

裁判官 「被告は答弁書のとおり陳述でよろしいですね。」

 

被告  「はい。」

 

裁判官 「双方から申請のあった証拠の取り調べをします。原本があるものは原本を確認します。」

(証拠確認)

裁判官 「では、次回以降は弁論準備手続で行いますが、よろしいですね?」

 

原被告 「結構です。」

 

裁判官 「次回期日は、〇月〇日の午前〇時でいかがでしょうか。」

 

原被告 「結構です。」

 

裁判官 「では、次回期日は、〇月〇日の午前〇時とします。次回までに被告の方で補充の主張をしてください。本日は以上です。」

 

という感じで、大抵の場合は、長くても10分以内には終了します。

弁論準備手続であっても、同程度の時間で終了する場合が大半かと思われます。

「そんなに短いんですか!?」とよく言われますが、民事裁判においては、裁判期日と裁判期日の間に提出される書面と証拠が重要な役割を果たしており、裁判期日においては、提出された書面を形式的に確認することが目的となっているので、短時間で終了することが多いのです。

 

多くの弁護士は、この書面の作成と証拠の取捨選択に多大な時間と労力を使って、日々の民事裁判に臨んでいるのです。