[舌痛症と味覚障害]
舌痛症は味覚障害を伴うことが少なくありません。
舌の前方2/3の味覚は顔面神経支配、痛覚は三叉神経支配です。
健常時には顔面神経と三叉神経とのバランスとれていて、相互に抑制し合って
いるとする考え方があります。
味覚の顔面神経が炎症などで劣性になると、三叉神経優位になって舌痛症が
出現すると考えられます。
味覚の種類を調べた実験では、舌痛症では甘味と酸味の味覚障害が強く現れた
そうです。
栄養学的には、甘味欲求は炭水化物(糖質)の代謝不調を現すと考えられ
ます(低血糖/血糖調節障害)。
酸味は胃酸の不足など、消化酵素不足を現していると考えられます。
(横山歯科医院)