6年生の第2回実力テスト、今年は10月19・20両日の予定ですから、もうすぐですね。勉強ははかどっていますか? 時事問題はどんなことが出題されるのか不安に感じている人もあるかと思います。塾生からも出題傾向などを聞かれることもあるので、少し書いてみます。
 まず結論。「出題は少ないが、出題されないわけではないので、話題になっていることがらなどはチェックしておくこと」、くらいの扱いで結構です。あまり心配する必要はありません。実力テストでのここ数年の傾向をまとめると、こんな感じです。

 2019年度
・理科(第2回) この年の9月にバハマで発生したハリケーン。史上初めてブラックホールの直接撮影に成功したこと。「ハリケーン」「ブラックホール」を解答させる問題。

 2018年度
・理科(第2回) この年の7月に発生した台風12号の進路。

 2017年度
・社会(第1回) G7伊勢志摩サミットの開催県。

 2016年度
・社会(第1回) この年3月に開通した北陸新幹線の駅名。新青森~新箱館北斗を解答させる。
・社会(第2回) この年のオリンピック・パラリンピックの開催地。オリンピックでの日本人金メダリストとその競技名。

 2015年度
・理科(第1回) 日本人のノーベル賞受賞者。山中伸弥・朝永振一郎・中村修二の写真を掲げて、名前を選択させる問題。山中伸弥と中村修二の業績についての説明文穴埋め。
・理科(第2回) JAXAの宇宙ステーション補給機「こうのとり」の名称。

 このところ私の「ブログを書く」の画面に「箇条書き」のボタンが表示されなくなっていて、読みにくくなっています。申し訳ありません。もし「箇条書き」ボタンを表示する方法をご存じでしたらお教えください。

 閑話休題。第1回・第2回の両方を合わせて、この5年でこれだけです。傾向をまとめると、こんな感じでしょうか。

① 社会よりも理科での出題が多い。特にその年の科学関係の話題で、テレビなどで大きくとりあげられたものは要チェック。
② 選ばれる問題は、各科目の単元と関係のあるものが中心。例えば2019年度の理科は、「気象」「天体」に関連した出題です。
③ 細かい内容が問われることはない。事柄や物の名称が答えられればOK。

 社会での時事問題の出題が少ないのは意外かもしれません。時事問題といえはすぐに頭に浮かぶ、たとえば政治や経済の動向とかに関連する出題は今までほとんどありません。ここ10年ぐらいに広げても、「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)」が出題されたぐらいです。これも経済動向に関連するというよりも、むしろ社会の単元「貿易」に関連した出題でしょうね。
 しかし、少し心配なのが、今年の2学期は社会で、下巻の政治分野をやっていること。これに関連して、政治関連の問題が出題されるかもしれません。たとえばこんな感じ。

・今年9月16日、第99代内閣総理大臣に指名された、自由民主党総裁は誰か? 【菅義偉】
・現在の政治課題の一つに、「戦争放棄(ほうき)」を規定した憲法条文の改正問題がある。自衛隊が憲法に違反しないことを明確にするのが目的だが、この条文は第何条か? 【第9条】

理科なら、やはりコロナ関連でしょうか? でもあまり単元に関係ないんですよね。
・世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2/重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)による肺炎を何と命名したか? 【新型コロナウィルス感染症(COVID―19)】