このところ、説明会用の資料を用意しているのですが、その中から少しだけ。附属池田と、大阪府・兵庫県の公立高校の2020年度大学進学実績です。主な国公立大学の現役合格者数をまとめてみました。卒業/定員とあるのは、2020年度の卒業生数が分かる高校はその数を、分からない高校は募集定員で示しています。

 

高校 国公立 卒業/定員
附属池田高校 東京(3) 京都(7) 大阪(20) 神戸(12) 大阪市(8)など、66人(現役進学 41%) 161人
北野高校 東京(2) 京都(52) 大阪(43) 神戸(33) 大阪市(6)など、156人(現役進学 40.3%) 320人
豊中高校 京都(3) 大阪(42) 神戸(23) 大阪市(16)など156人(現役進学 40.1%) 356人
池田高校 大阪(1) 神戸(3) 大教大(13) 大阪市(10)など84人(現役合格 23.3%) 360人
箕面高校 大阪(3) 神戸(3) 大教大(3) 大阪市(5)など41人(現役合格 11.4%) 360人
市立西宮高校 京都(8) 大阪(20) 神戸(28) 大阪市(12)など161人(現役合格 51.1%) 315人
宝塚北高校 京都(4) 大阪(20) 神戸(12) 大阪市(8)など、121人(現役合格 37.8%) 320人
尼崎稲園高校 京都(6) 大阪(13) 神戸(14) 大阪市(11)など120人(現役合格 42.9%) 280人

 

 附属池田は卒業生数161人、公立高校は300人以上と、分母に倍の差があるとはいえ、ライバルのはず(?)の北野高校には水をあけられた感じです。附属池田は学校からの縛りが緩く、自由にやらせてくれるのが魅力なんですが、他の高校ほど手厚い進学指導が無い分、各自の自覚が求められるわけで、出遅れて不本意な結果に、なんてことも少なくないようですね。

 附属は中学・高校ともに、受験指導に熱心な、いわゆる「受験校」ではありません。多くの私学のように、大学受験から逆算してカリキュラムを組んでいる、ということはなく、公立中学とほぼ同じカリキュラムです。中学は、高校受験を考えなくて良い分、公立よりものんびりしている部分があるかも。難関をくぐりぬけて入学してきた新中学1年生の中には、拍子抜けしてしまうこともあるようです。それで、勉強は怠けてしまって、ゲームに熱中、なんてことも…。その結果、優秀な成績で入学したはずが、1年後には目も当てられない、なんて生徒も結構いるわけです。

 せっかく合格して張り切っているはずのところ、水を差すようで申し訳ない。でも、附属池田は大学進学までレールを敷いて引っ張って行ってくれる学校ではないので、各自で目標を定めて、地道に努力して行くことが大切だよ、ということです。