山本由伸・ドジャースの序章 | 硝子の中年のブログ

山本由伸・ドジャースの序章

   山本由伸がロサンゼルスドジャースと契約締結という、スポーツニュース。

金額は12年契約で日本円に換算して、約455億円。

異常な数字と言える。

サッカーとは違うので、具体的な配分は分からない。

自分の得意な分野というか、守備範囲ではないので。

いずれにしても、法外な金額という文言を使っても、批判は受けないだろう。

  来年、ドジャースは間違いなく地区優勝はするだろうが、その先に行けるか否か、興味深い。

つまり、費用対効果として正解か、答えが出るので。

志向としては金満で、札束を大量に積んで交渉相手を承服させて、納得させる。

別の言い方をすれば、軍門に下らせるということである。

  大リーグは各チームの力が大きく偏らないように、労使協定でチームの年俸総額が一定額を超えた場合は収益を分配するなど、均衡を図る制度が導入されているはず。

それでも、節操なく勝ち組を希求して、目的のためには手段は選ばないという戦略だろう。

そもそも論として、彼らの大リーグに挑戦する理由が知りたい。

彼らの口から直接的に。

99%は金銭目的であることは間違いないが。

かつては、大リーグで自分の実力を試したい、という話も耳にしたが、今は日米の差は殆どない。

今年のWBCでも証明された。

  勿論、大リーグ側がベストのメンバーでチームを組んできた訳ではないにしても、日本が格下ということはない。

昔、シンシナチレッズがピート・ローズを主砲として、来日した当時とは違う。

因みに1978年で、未だ私も若者の範疇だったが。

実力を試す意味が特にないのであれば、金銭目的であるはず。

それを全否定するつもりはないが。

  慣れない環境で、言語も違う異国で成功しない例も少なくない。

直近では、現役の筒香や秋山翔吾は該当するだろう。

過去では中村紀洋、井川慶、川崎宗則なども好成績を残せなかった。

つまり、リスクがある。

当然だが。

 中途半端な実力では通用しない、ということである。

最初からマイナス要素を、ディスアドバンテージを抱えている、という現実を認識すべきである。

勿論、挑戦は本人の自由であり、他人がとやかく言う筋合いではないが、自分のキャリアに汚点が付いても、誰も関知はしない。

まあ、プロ野球選手という名の自由業の特権かもしれないが。

  話を元に戻すと、強力な戦力を整えたドジャースを応援する、勝ち馬に同調同化したい志向のスペクテーターと、逆に好感も共感も抱かないスペクテーターに二分されるはず。

私は後者だが。

日本のセリーグの某球団のように、大金を費やしても結果に結び付かない、お粗末なチームもある。

その方が予定調和ではなく、面白いとも言えるが。

来シーズンのドジャースに関しては、定点観測したい。

集客や放映権収入という点では大正解になるだろうが、独走になるか混戦になるか、見ものと言える。

いずれにしても、一極集中は分野に関係なく、理想的な姿とは乖離する。

チーム内の戦力の大渋滞は動脈硬化を起こすかもしれない。