心療内科に泣きながら着いた。
私は病院だと、パニックになるし、特に潔癖症。
電話番号を渡し、車でカウンセリングが呼ばれるまで待つ。
カウンセリングの鈴木先生が、初めて自ら携帯にかけてきた。
「2階で待ってます」
部屋はいつも決まっていた
急いで階段を上がる。
『お願いします、先生これ、私から…花言葉は希望を持ち得るです』
今日のF花屋での出来事を話した。明確に。自分の気持ちも加え、涙が零れてきた。
鈴木先生は「五年の付き合いは長いし、空間が好きだったわけでも有るし、何より、店長さんとの別れが辛いね。
美容院の後、お花のカフェが、ここ三ヶ月ずっと定番だったからね。」
『私は店長さんに初めて花束を作って貰った時の花、その時の服、父の誕生日だったから、渡した食事場所、鮮明に覚えてます。あの時のアレンジの感動…』
「そのオーナー婦人はさ、自分が一番だと思っているから、あなた一人消えても客は入るって、考えであってそうゆう人間なんだよ」
『せっかく出会えたのに、探してやっと、納得出来る、花束が作れる人に…ごめんなさい、涙が止まらなくて。
色んな人の、大切な人達の花束を、店長さんに作って貰ってきた、もう会えない、あのオーナー婦人がいるなら無理です』
「行くべきでは無いね、そんな、謝りもしない、キツイ人なら。
君以外も、働いてる人間も気付いてるよ、オーナー夫人のキツさに」
『店長に…
今まで本当にありがとうございました、
五年間!ずっと来たかった…けど、オーナー夫人のあの頑固さは伝わらない、話しを聞かず、私が偉いって考え方が、私には無理ですなど色々伝え、
別れました。
もう辛くて…
誰もこんな事、家族は理解出来ないから』もう泣き崩れていた。
「でもその空いてしまった穴をどう塞ぐか…居場所を」
『でも、美容院とお花のカフェなら、私は美容院のが大切です!』
『M美容院のS店長さんは、私の心臓だから、失くなったら、終わりです』
『先生、私にとってお花のカフェは身体の何処か、わかります?』
鈴木先生は困っていた。どうしたらいいか
『脳だったと思います、脳梗塞で倒れて、いつもの名医の病院じゃなく、違う所じゃダメなんです!悪化して悪くなる場合もあるし』
「今は脳が、からっぽだから、何かでうめないと」
『先生、解離が酷くて、知らない場所や物を失くしてしまう。
携帯の充電器が無いんです!何処にも』
「携帯の充電器がないと大変だね、携帯がきれてしまう、まるで今の状況の様に」鈴木先生は真剣に言う。
…。意味が数秒して分かった。
『私も携帯みたいに、きれてしまいますね』
「させません!」初めて先生が、いつもの倍の音量で素早く言った。
「僕は諦めが悪いからね!君を見捨てない!絶対!」鈴木先生は言った。
『先生、花をあげて申し訳無いんですが、一輪先生が採って下さい』
鈴木先生は作業に戸惑いながら「はい、希望だね」
『来週の火曜日、傷付けず、来れるといいけど』
「待ってます」と鈴木先生は言った。
私は階段を降りて、車に乗ったが…。涙と漠然とした空虚で無になっていた。
二時間駐車場に居た。
母からので現実に戻る。
頼まれ事をされていたから、自宅に向かう。
その後、薬局で母の処方箋を持って行き薬を貰う。乳癌の手術後、放射線後の薬。初期だった母。
その後、家族からいつ帰るか電話が来た。
『今日中に返ります』と言い、ファーストフード店でぼーっとしながらブログを書いた。
希望か…
脳みそ探さないと…