★希望の花…脳みそ探し | 絶望の暗闇で…

絶望の暗闇で…

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心療内科に泣きながら着いた。

私は病院だと、パニックになるし、特に潔癖症。


電話番号を渡し、車でカウンセリングが呼ばれるまで待つ。


カウンセリングの鈴木先生が、初めて自ら携帯にかけてきた。


「2階で待ってます」



部屋はいつも決まっていた


急いで階段を上がる。


『お願いします、先生これ、私から…花言葉は希望を持ち得るです』

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今日のF花屋での出来事を話した。明確に。自分の気持ちも加え、涙が零れてきた。


鈴木先生は「五年の付き合いは長いし、空間が好きだったわけでも有るし、何より、店長さんとの別れが辛いね。
美容院の後、お花のカフェが、ここ三ヶ月ずっと定番だったからね。」


『私は店長さんに初めて花束を作って貰った時の花、その時の服、父の誕生日だったから、渡した食事場所、鮮明に覚えてます。あの時のアレンジの感動…』


「そのオーナー婦人はさ、自分が一番だと思っているから、あなた一人消えても客は入るって、考えであってそうゆう人間なんだよ」


『せっかく出会えたのに、探してやっと、納得出来る、花束が作れる人に…ごめんなさい、涙が止まらなくて。
色んな人の、大切な人達の花束を、店長さんに作って貰ってきた、もう会えない、あのオーナー婦人がいるなら無理です』


「行くべきでは無いね、そんな、謝りもしない、キツイ人なら。
君以外も、働いてる人間も気付いてるよ、オーナー夫人のキツさに」


『店長に…

今まで本当にありがとうございました、

五年間!ずっと来たかった…けど、オーナー夫人のあの頑固さは伝わらない、話しを聞かず、私が偉いって考え方が、私には無理ですなど色々伝え、


別れました。


もう辛くて…


誰もこんな事、家族は理解出来ないから』もう泣き崩れていた。


「でもその空いてしまった穴をどう塞ぐか…居場所を」


『でも、美容院とお花のカフェなら、私は美容院のが大切です!』


『M美容院のS店長さんは、私の心臓だから、失くなったら、終わりです』


『先生、私にとってお花のカフェは身体の何処か、わかります?』


鈴木先生は困っていた。どうしたらいいか


『脳だったと思います、脳梗塞で倒れて、いつもの名医の病院じゃなく、違う所じゃダメなんです!悪化して悪くなる場合もあるし』

「今は脳が、からっぽだから、何かでうめないと」


『先生、解離が酷くて、知らない場所や物を失くしてしまう。

携帯の充電器が無いんです!何処にも』


「携帯の充電器がないと大変だね、携帯がきれてしまう、まるで今の状況の様に」鈴木先生は真剣に言う。


…。意味が数秒して分かった。


『私も携帯みたいに、きれてしまいますね』

「させません!」初めて先生が、いつもの倍の音量で素早く言った。


「僕は諦めが悪いからね!君を見捨てない!絶対!」鈴木先生は言った。


『先生、花をあげて申し訳無いんですが、一輪先生が採って下さい』


鈴木先生は作業に戸惑いながら「はい、希望だね」


『来週の火曜日、傷付けず、来れるといいけど』


「待ってます」と鈴木先生は言った。



私は階段を降りて、車に乗ったが…。涙と漠然とした空虚で無になっていた。


二時間駐車場に居た。


母からの手紙で現実に戻る。

頼まれ事をされていたから、自宅に向かう。


その後、薬局で母の処方箋を持って行き薬を貰う。乳癌の手術後、放射線後の薬。初期だった母。


その後、家族からいつ帰るか電話が来た。


『今日中に返ります』と言い、ファーストフード店でぼーっとしながらブログを書いた。


希望か…
脳みそ探さないと…
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