大切なことを刻んでくれる。

何かの行動やつくったもの自身が大切なのではなく、その先にある「よい記憶」こそが大切なのだという。

その「よい記憶」は生き方を変える。

それほどの力をもったものは、人の精神からしか生まれないのだという。

 

大切なもの。

それを思い出させてくれる本だった。

 

▼抜粋

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 自分にとって、働くこと、つくることの根幹にあるものは精神だな、とつくづく思うようになっている。ぼくが生きていることの価値を世の中に提供できるとしたら、それは精神から生まれるものであって、身体から生まれるものではない、ということだ。

 

 ものづくりの素晴らしさは、美しさやクオリティだけにとどまらない。あたらしく生みだされたモノが、これまでとはちがう暮らしや、あたらしい価値を創造することさえある、ということだ。究極のクリエーションは、生き方を変える。それほどの力を持っているものだと思う。

 

 なにかが衰えたり、使えなくなったりしたとき、諦めたり嘆いたりするのではなく、あたらしい可能性をさぐれば、精神はふたたびいきいきと動き出す。

 

 ものは、「よい記憶」をつくるためのきっかけだ。だからものそのものや対象そのものには囚われすぎないほうがいい。何をすべきかを考えるとき、ジャンルや事業の分野にはこだわらず、どんな「よい記憶」にしたいかということだけを丁寧に考えていればいい。つくるべきものがなんであっても、「よい記憶」となることさえ忘れなければ、おのずとやるべきことが見えてくる。

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