私たち日本人は、他ならぬ日本の歴史に疎いですね。

正確に言うと、日本の歴史に興味がない。

 

これはどうしてでしょうか。

 

でも、厳然たる事実として、歴史はつながっています。

今日があるのは昨日があるからで、

2017年があるのは2016年があったからです。

 

あなたがこの世にいるのは、誰かがあなたをこの世に産み落としたからであり、

時の流れの上での「過去」と無関係に、突如、いまここにあるものは

何一つないのです。

 

これが現実です。

 

日本の歴史について、学校で習いましたよね。

でも、思い返してください。

縄文時代とか弥生時代とか、そういうのはやったけど、

明治維新以降の近代史に関しては、

時間がなくなったのか、3学期に駆け足でさらった程度で、

詳しく教わらなくなかったですか?

 

あれ、わざとだと思います。

 

今を生きる我々と、「歴史」というものを分断して、

近代の過去に興味を持たないようにさせているんですよ。

 

なぜでしょうかね。

 

皆さん、江戸時代というのがあったのは知ってますよね。

江戸時代にいた人は着物を着ているし、

あたまにはちょんまげがありました。

お侍さんもいました。

 

そう言えば、サッカーの日本代表には「サムライ・ジャパン」なんて

ニックネームがついているから、

どうやら現代人にとってもサムライはかっこいいイメージのようです。

 

けれども、明治以降、

この国からお侍さんはいなくなりましたよね?

みんな洋服を着るようになり、刀を持つこともなくなりました。

 

明治維新というのがあって、江戸幕府がなくなり、

明治政府にとってかわられて、「文明開化」が起きたからですね。

日本はものすごい短い期間で西欧化されたわけです。

 

で、今のようにズボンやスカートを履いた今に至ると。

 

どうしてこんなことができたのでしょうかね。

着物より便利だったからでしょうか。

それを嫌がった人はいなかったのでしょうかね。

 

明治維新とは、いったいなんだったのか。

皆さん、もういちど、考えてみるものいいと思います。

なぜなら、そこに向き合うと、

それが今につながっていることがわかるからです。

 

今の日本人には証拠隠滅という汚い文化がありますね。

東電の原発事故もそうだし、先の世界大戦でもそうですが。

そういう卑怯な文化はいったい誰が作り上げたのでしょうか。

 

ここで考えて欲しいのです。

今の日本は、第二次大戦に負けた敗戦国として、

民主化され、それ以降の価値感で教育されています。

だから、戦前の軍国主義は良くないことだ、と教えられてきました。

 

このように、「教育」というのは、勝ったものに都合のいいように修正され、

都合の悪いことは隠されるようにできているのです。

では、今の社会というのは、誰によって作られ、

誰にとって都合のいいようになっているのか。

 

今から書くことは、歴史的事実であって、決して陰謀論ではありません。

客観的事実です。

 

今の社会を作ったのは誰で、誰にとって都合の良い社会になっているか。

 

それは明治維新を行い、日本を近代化させたグループです。

江戸幕府が倒れた後、ずっと今でも「政府」が存在しているのだから、

それはまちがいないですよね。

 

さて、江戸幕府を倒したグループですが、

それは薩長(さっちょう)と呼ばれるグループです。

中でもより大きな役割を果たしたのは、長州の人々です。

 

戦後、我々が受けた教育は、江戸時代より前と、その後、

それから第二次大戦の前後で、まったく歴史が分断されていて、

繋がっている事実が伝えられていません。

 

ひとつの例が、「国連」の呼び方です。

日本が先の大戦で戦った相手陣営は「連合軍」と呼びますよね。

戦後、世界の国々を取りまとめている組織は「国連」と呼びます。

 

しかし、英語ではどちらも「United Nations」です。

つまり同じなのです。

 

いま、国連と呼んでいるものを「連合軍」と呼び代えてみる。

もしくは戦争のときの出来事を連合軍ではなく、

「国連」と呼び代えてみる。

そうすることで、あなたの歴史認識は、少し変わるんじゃないでしょうか?

 

これが本当の姿なんですよ。

今でも、この世界は、第二次大戦の戦勝国のグループが管理していて、

その集団の中にあって、日本はかつて戦争を引き起こした枢軸国であり、

だから敵国条項は解除されていないし、

我々が忘れていても、世界は日本の戦争責任について、

決して忘れることはないのです。

 

この「国連」と「連合軍」という、

同じものを時代で呼び代えるという言葉のマジックで、

日本人はちゃんとした歴史認識や、判断力を意図的に奪い取られています。

 

同じようなことが、もうひとつあって、それが明治維新です。

 

明治維新後の日本は、維新を起こした薩長によって国が作られたので、

つまり薩長の世の中です。世界が連合軍の世の中なのと同じです。

 

私の問題意識によって、ここでは薩長(薩摩と長州)の中でも

特に長州にスポットを当てます。

 

尊王攘夷という大義名分を唱えて天皇(国家神道)を持ち上げ、

クーデターを起こして江戸幕府を倒した長州は、日本の政権を握ります。

クーデターそのものは長州だけで行ったわけではなかったけれど、

その後、政権の中で長州が幅をきかせ、実権は長州が握ります。

 

長州というのは、今の山口県に当たります。

山口県というと、本州の最西端で、特に何かで日本をリードしている

ということはない地域ですが、

不思議なことに、大物政治家を何人も輩出しています。

 

なぜでしょうか?

 

江戸時代、日本は「藩」という小さな国に分かれていました。

それを幕府が束ねていたわけですが、

江戸の都からいちばん遠く離れた藩の人間が反乱を企て、

クーデターを起こして政権を奪い取ったのが後に言う明治維新です。

 

ちなみに、このとき、日本は幕府側(官軍)と薩長(反乱軍)で

ものすごく大規模な戦争が起きたわけですが、

これを戊辰戦争と呼んでいます。アメリカの南北戦争のような

本当に大きな大きな戦争だったので、日本人は絶対に覚えておきましょう。

 

ちなみに「勝てば官軍」という言葉がありますが、とても深いですね。

本当は反乱軍だった薩長が、戦いに勝って、

「我々こそが官軍だ」と宣言したのです。

それまで官軍だったものたちが反乱軍、「賊軍」という扱いを受けるに至り、

今も、その世の中がつづいています。

 

国のために戦って死んだ人を神様として祀る、という神社、

靖国神社には、戊辰戦争で亡くなった薩長の人間は祀られてるけれど、

同じ日本人でも、薩長と戦った会津の人々は祀られていません。

 

これはひとえに、この国が今でも、

薩長によってつくられた国だ、ということを意味しています。

 

つい150年ほど前、日本人は、国内で本当に凄惨な戦争をし、

まるで、その後、旧日本軍が中国などで行った暴虐と同じことを

日本人が日本人に対してやっていたのです。

 

そのいちばんの被害にあったのは、福島県の会津です。

幕府側について最後まで戦った会津藩。白虎隊の話は有名ですよね。

会津藩は戦いに負け、今で言う青森県の下北半島まで追いやられました。

 

皆さん、今の日本の地方は、

どこもなんの軋轢もなく存在しているように感じるでしょう。

けれど、日本地図を「藩」で見たとき、その様子はちがうのです。

 

例えば、長州、つまり、今の山口県を中心に見てください。

そこから見ると、福島というのは大戦争をした相手です。

そして、負けた会津は、本州の最北端、青森に追いやられた。

 

この地理関係、なんとなくわかりますか?

 

では、幕府を倒した長州は何をしたか。

「大政奉還(たいせいほうかん)」と「廃藩置県(はいはんちけん)」です。

廃藩置県にスポットを当てましょう。

それまでの「藩」をやめて「県」に代えたのです。

当然、地域にいた大名は職を追われ、関係のない人が

新しい県の責任者として派遣されてきます。

 

つまり、長州の連中は、自分もひとつの藩だったのも関わらず、

政権につくや否や、自分たち以外の地域の基盤を消し去ったのです。

 

この廃藩置県によって、江戸時代から、明治維新までの

本当に酷いクーデターの歴史が封印されたと言えます。

今の日本人は、どこに何藩があったか、知らないですよね?

 

こうして歴史上の記憶を抹消したのです。

 

卑劣の限りを尽くした長州は、長州と呼ばれなくなることで、

歴史の中身を隠し、新しい政府を牛耳る、というやり方で

日本を支配していったのです。

 

もちろん、そんなドロドロした内容は教科書では教えません。

だって、現代は長州の世の中ですから。

長州の印象を悪くするような教育はされないのです。

 

けれど、この国の長州による支配はつづきます。

岸信介、佐藤栄作、安倍晋三、みな、長州の人間です。

 

彼らは普段クチには出しませんが、長州の人間であり、

長州のやり方で政治を行っているのです。

 

長州のやり方、とは、自分の都合のいいように国民に嘘をつき、

国民の命を使って自己実現をしようとするやり方です。

戊辰戦争のとき、薩長は反乱軍であるにも関わらず、

官軍の旗(天皇の軍の旗)を偽造して戦場に持ち込み、

自分たちこそが官軍であるという嘘をつきました。

 

真っ赤な嘘です。

 

そういえば「ウソつかない・TPP断固反対・ブレない」みたいなポスターも見ましたね。

真っ赤な嘘でしたよね。

自分たちの都合に合わせて自在に嘘をつく、というのが

彼らの手法なのでしょう。

 

これが長州のやり方だ、と考えて良いでしょう。

 

どうです?長州という視点で見ると、興味深いでしょう?

先日、安倍晋三はオバマ大統領を山口県に招待しましたね。

それは単なる地元ではないのです。

 

さて、ちょっと日本地図を見る目を、県ではなく、藩にしてみてください。

東日本大震災は東北地方で起きました。

長州から見たら偏狭の地です。

なぜ政府は本気で復興に取り組まないのでしょう。

なぜ、福島の人々を本気で救おうとしないのでしょう。

 

それが福島(会津)であることと、無関係ではないように思います。

ちなみに、高レベル放射性廃棄物の置き場は青森県の六ヶ所村にありますよね。

長州からいちばん遠い場所。

敗走した会津を追いやった場所です。

 

彼らにとってこの日本は、どこでも同じ色をしているわけではなく、

歴史の中で培われた「自分の場所」「親しい場所」

「敵の場所」「どうにでもなっていい場所」という

生理的な色分けがあると考えられます。

 

我々は歴史が分断されてしまっているので、

意識できないようにされているのだけど。

 

もし、西日本でなんらかの原発事故が起こり、山口県にその影響が出る場合、

恐らく福島とは比べ物にならない速さで、なんらかの手が打たれることでしょう。

私はそのように思っています。

 

いろいろ書きましたが、連合軍と国連を呼び代えてみるのと同様に、

山口県を長州と呼びかえ、今、国会で要職にある人間が

どこの人間なのかを知ると、

日本の歴史が厳然とつながっていることがわかるはずです。

 

しかもそれは、意図的に我々には隠されているのです。

 

歴史は繋がっていますから、

かつて長州人がいかなる政治手法で

明治以降の日本をどうしようとしたのか、ということを知れば、

いま、安倍晋三という人がどんな政治手法で

何をしようとしているのか、想像がつく可能性があります。

 

少なくとも、第二次大戦の前と後、

そして明治維新の前と後は、ちゃんと繋がっています。

 

繋がっていないように感じているのは、

そう印象を持つようにされているのです。

 

まずは我々は、未だに長州の世に住んでいる、という認識を持つべきです。