こんにちは、受験パパ@NAGOYAです。

 

今回は、中学受験の参考文献をご紹介する回の第8弾となります。
今回ご紹介する本は、おおたとしまさ著「中学受験『必笑法』」です。
発刊が2018年1 1月ですから、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症が巻き起こした「コロナ禍」を反映したものではありませんが、中学受験を経験するにあたっては、必読の書と言えるかと思います。

 

 

著者である「おおたとしまさ」氏は、以前にも少し触れましたが、「教育ジャーナリスト」として、中学受験に関わらず、大学受験や学校に関する著作も多数あり、私も数冊購入しています。

「週刊東洋経済」や「週刊ダイヤモンド」でも記事を投稿したり、各々のHPでも電子記事が掲載されることが多いため、彼の文章を読んだことがある方は多いと思います。 


さて、本書の内容ですが、本書のタイトルが「必勝法」ではなく、「必笑法」となっていることからもわかるとおり、「偏差値を・・アップ」のようなハウッ一本ではなく、中学受験において、どの中学校に進学することになったとしても、「中学受験を経験して、よかったね(笑)」で終える ことができるように導く「親の指南書」のようなものです。
もう少し具体的に言えば、偏差値が高いほど「良い学校」ではなく、子供に合った学校が「良い学校」だとの説明があったり、親が「中学受験のダークサイドに堕ちない」ことを説いたりなど、親としての「心得」や「心構え」を中心に記載されています。


また、親が誤解しやすい、偏差値の説明や、偏差値にとらわれない新しい学習理解評価である「思考コード」について簡単に触れるなど、首都圏や関西圏のように私立中学校が多い地域にお住いの方には既存の価値観を見直す良い機会を与えてくれます。

なお、「思考コード」については、機会を改めてお話ししたいと思います。


一方、愛知県を代表とする「公立王国」では、「思考コード」を採用した学校など聞いたことがありません。

私たちの子供が通う中学校も、実績があり、かつ伝統もあるため、子供が卒業するまでは話題にすら上がらないように思います。その点はとても残念に思います。


いずれにしても、今、 中学受験を考えている親御さんには、必読書だと思います。
また、すでに中学受験に取り組んでいる親御さんも、今の取り組みが果たして子供にとって最も良いものなのかを振り返るという意味で是非お読みいただくことをお薦めします。

「あなたのため!」という呪いの言葉が自分の口から出ていないか、よくよく確かめてみるとよいかもしれません。