ウォシュレットは

お湯じゃなければ意味がない

あの温かい刺激が

硬直した筋肉を和らげ

スムーズに排出を促してくれる


それを貧乏くさい施設では

電気代をケチって冷水だったりすると

まさに「ヒャッ」という声だけが

飛び出すだけで肝心のものは出ない始末

そんなトイレに出会ったら

「責任者出て来い!」と言ってやりたいが

実際に出て来られても困るから

言わないけれど


海外ではシャワーと便器が

一緒の場所にあるから便利だけれど

イチイチシャワーを浴びるのも面倒だし

第一求めているものが違うから

ぜひ便座は温水洗浄便座にしてほしいものだ

なんて海外なんか

行ったこともないんだけれど


でもおそらく

考え方の違いというものは

そんなものだろう


人間である以上

生活に必要なものはだいたい同じ

どこで暮らしていても

その場所で暮らすために必要な物が

そこで揃うからこそ暮らせる訳だから

北極圏だろうが砂漠だろうが

都会や田舎

宇宙船の中ですら

その例外ではないだろう


あらゆる進歩によって

どんどん家の中から家具家電が減って行く

もしくは小型化によって

場所を取らないから

その空間だけが広がって行く


必要のない物を捨て残った物だけになった部屋が

今の自分の心の有り様なんだろうか


そうだとすると

この部屋にあるすべてを持ち歩けば

どこでも暮らせるかもしれない

基本的に必要なものは

宇宙船ですら手に入るのならば

北極圏でも砂漠でも

生きていけるのかもしれない


何もこの現実に必死になって

しがみつく必要など無い

振り落とされるのならば

自分から飛び出したって良いじゃないか

どうせ起きる現象が

同じならそっち方が気分が良い


始めてのバンジージャンプ

自分からデンジャーゾーンに飛び込むと

案外そこが桃源郷だったりという

ファンタジーな世界に

出会える切っ掛けになるかもしれない