北国の春は

それ以外の地域の冬と同じ

雪が溶け土の匂いが薫る季節

乾いた風がまだまだ冷たい


それでも白一色の景色が

色づいていく様を眺めるのは

毎年の事とはいえ何となく心が踊る


氷点下の気温が

一ケタとはいえプラスになり

雪や氷を気にせずに歩ける

それだけでも嬉しくなる

ただ寒暖の差は大きいから

いつも体調は崩しがち

爽やかなイメージの季節だけれど

気持ちはいつも沈んでしまう


卒業や入学の頃に

桜のニュースを見るけれど

まだまだ蕾にもなっていない

世間がゴールデンウィークの話題で

盛り上がる頃にようやく開花

桜といえば五月

まだまだ寒い北国の春