エネルギーの転換なんてことが

話題になっている

化石燃料に頼らずに

再生可能エネルギーへとシフト

するという風潮

そんな世間の流れに乗って

自分自身のエネルギーも

転換しようと思う


ずっと意識していたのは

必要最低限

しなくてはならないこと

以外はなるべくしない


性格が怠け者だからなのか

人が当たり前に欲しがるものには

あまり興味がないから

北国に住んでいなかったら

あっさりホームレスに

なっていたかもしれない


人付き合いを求めず

家や車も欲しくないから

あまり大きなお金は

必要としていなかった

ただ自由でいたかっただけ


一人時間が好きだから

お金がなくても

1日中河原とか公園のベンチに

座って独り言を話し続ける

若い頃はそれが幸せだった


意外と1日中家の中にいるのは

あまり好きじゃない

だから今みたいに

家から出たくならない時は

よっぽど体調が悪いということだから

この気分は忘れないようにしよう


街を歩けば何かが欲しくなる

不便が嫌いだから

あれば便利そうと思うと我慢できない

そういう状況に陥って

始めてお金がないと不便だと知った


生活費だけでは足りない

そう実感することで

必要の最低限が変わる

振り返れば

収入を増やしたいと

思いきっかけは

それだった


この変化が革命で

それまでは

生活費が足りなくなると

困るという不安や恐怖を

自分で煽りながら

なんとか自分を職場へと

足を運ばせていた


家族が怖かったから

お金を貸してとは言いたくなくて

なんとかそこで踏みとどまっていた


一人暮らしを始めて

数年間は実家から持って来た物で

不便なく暮らせていたけれど

流石に十年も経つと

買い替えが必要になったり

新しい物が欲しくなった


だからといって

家族や友人知人とも関わりたくないから

お金を貸してくれる人もいないし

頼みたくもないから

ただただ我慢するしか無かった


バイト先の都合で

残業が多い時はラッキーだと思っていた

とにかく働けば収入が増えるから

そうは言っても

労働条件を良くしてもらおうなんてことは

思いもつかず

ただ労働時間を増やし続けた


目の前の現実とテレビで観る世界は

まるっきり違って

今でも格差問題なんて言っているけれど

自分の権利を主張するなんて

選択肢はないから

嫌なら辞めて他へ行くしかない

どうせ他所へ行っても

変わらないなら状況把握が出来ている

場所から離れたく無かった


自分の欲望を満たすために

労働時間を増やし続ける

三十歳くらいまでは頑張れたけれど

若さに陰りが出ると

体力が右肩上がりの時は

去年より今年のほうが楽になったから

何とかなっていたけれど

徐々に体力の限界を超え始め

このままでは死んでしまうという不安が

知らない場所へ行くという恐怖に勝り

ようやく監獄のような職場を離れることが出来た


週休二日とかボーナスがあるという

異次元の職場に出会い

まるでテレビの中に来た気分になった


社会は動き続け

やがて底辺の労働条件が良くなった


自分はただ目の前の現実を

乗り越えただけだけれど

社会が変わって暮らしやすくなった

社会保険なんて払うと

生活費が足りないからと

自分から断っていた頃に比べると

無理なく払いながら

幾ばくかの自由資金で

欲しい物が買える今は

とても幸せな状態なのに

どこか物足りない


それはなぜなのかを考えると

常に不安や恐怖をきっかけに

仕方なく動く事に慣れてしまって

無意識に不安定な状況を

作っていたんじゃないかと思うようになった

そうしないと自分が動かないという

思い込みが無意識に

不安定を求めている


自分を幸せにする為には

その考え方を変えたほうが良いかもしれない

自ら作り出した不安定な状況を

乗り越えることで得られる安心感は

幸福とは言えないし感じない

だったら動くきっかけを変えたほうが良い


化石燃料から自然エネルギーへ

というキャッチフレーズのように

自負自身のエネルギー源をシフトする

不安や恐怖の代わりに

何に転換すれば良いのだろう

楽しさや喜びといったものでは

ちょっと弱い気がする

やっぱり欲求かなぁ

まずはそれを糧にしてみよう


具体的にはちょっと思いついたことを

後回しにせずに実行する

善悪よりもやりたい事を選ぶ

他人に迷惑もかけるだろうけれど

犯罪行為でない限り

出来る限り達成する

そうすることで自己肯定感も

高まるとなにかに書いてあったし

自分を信用出来ないことには

幸せにもならないだろう