ノミの天井とはよく言ったもので
彼等は意外としっかり学習できるから
思いっきり飛んで何かにぶつかると
それにぶつからない程度に
力を加減して飛ぶことができる
実は賢い生き物
ただし思い込みが強くて
一度確認すると
二度と確認しないから
障害物が無くなっても
力いっぱい飛ばないそうだ
それ以上高く飛ぶことが
できるのにしないから
障害物があろうがなかろうが
関係なく加減して
飛ぶ事しかしないのは
どうなんだろう
何度もぶつかって
痛い思いをするから
その度に飛ぶ力を調節しながら
高さを測って
力加減を決定するという
作業を繰り返している
そう考えると
何度も繰り返して出した
答えに基づいて限界を決め
もう自分が痛い目に合わないようにと
その範囲の中で飛ぶのは
頭が良いのではないか
安全である事を確かめたからこそ
安心して飛ぶことができる
この行為はある意味
人間が飛行機に乗るのと一緒だ
例え何かの拍子に
障害物が無くなっても
その範囲を出ないのだろうか
ノミの天井というのは
もうそれ以上高くは飛ばないという
意味で使われるけれど
彼等は本当にもう二度と
力いっぱいに飛ぶ事はないのだろうか
高くは飛ばなくても
横への移動は無限に繰り返すのだから
新しい何かを探す
勇気をなくした訳でもないだろう