もう数ヶ月も休まない上司と
仕事をしている
最初は何とかしてあげたいと
思いもしたけれど
一ヶ月、二ヶ月と過ぎて
段々とこの人は
なぜ会社の担当者に
相談しないのだろうという
疑問が湧き
直接その上司に
質問すると
「皆忙しいから仕方ない」と言われ
その上司の作業を
肩代わり出来るようになりたいという
気持ちがきれいになくなった
それはどうしてか
従業員としては
鏡なのかもしれないけれど
そんな考え方の上司のもとで
働いていると
その内自分にもそういった
働き方を求めてられるのではないかと
不安になったからだ
案の定
その予想通りになった
実際に言われてみると
疑問や不安を
超越して危機感に変わり
今では怒りに変わっている
作業現場の管理者である
その上司の上には
会社の担当者がいて
稀に現場に顔を出すけれど
なぜかその上司は
文句を言うどころか
担当者の前ではオドオドして
全然大丈夫だと言う始末
そんな人だから
当然
顧客の担当者や関係者の
無理な注文も
とりあえず引き受けて
影で文句を言いながら
結局は誰かに押し付ける
悪い人ではないけれど
そんな考え方の人とは
働きたくない
よく見ると
周りの古株のスタッフさんたちも
みんな無理を引き受ける
ひとまず今は
断り続けているけれど
目の前の困難を乗り越えても
考え方が変わらないと
また同じことの繰り返しに
なってしまうから
契約社員だし
期間が満了したら
退職することに決めた
まだ3ヶ月先だけれど
どんどんその上司の事が
嫌いになっていて
自分が悪役キャラに思えて
すごく嫌な
毎日を過ごしてしまっている
でも意外に自分は
良い人に思われたいという
気持ちが強いらしい
作業員というと
ほんの十年前は
掃いて捨てるほどいたけれど
高齢化の影響なのか
なかなか世代交代が進まない
というより
競争が激しくて
同じ現場で生き残るのが
大変なこともあって
今いる作業員達は
自己主張の強い人ばかりだから
一緒にいるだけで疲れてしまう
自分の為には
どうすべきなのか
良い人に見られても
自分が無理を強いられては
気持ち良くない
時には大魔王になったつもりで
決断する事も
必要なのかもしれない