いつも出勤途中に

ビジネスホテルの

レストランで

朝食を食べる人たちを

見かける


出張先のホテルで

朝食を食べながら

自分が今

そのなんて事のない

いつもの日常の風景の一部に

入り込んでいる事に気づいて

ちょっと不思議な気分になる


道行く人たちからすれば

今の自分も出勤途中の

風景の一部に違いない


いつもと

反対側の目線で

風景を眺める


別の目線から

ありふれた風景を見るというのは

なんとも新鮮な感覚になるもので

だから何だということも

ないけれど

この新鮮な感覚に

戸惑う自分が可笑しい


まるで学芸会の劇で

木や石の役をしている気分


村人1や友人Aという

人間ではない役を

あてがわれた感覚

でも悪くはない


今も現実で

いつもと同じように

周りの景色を眺めている

その行動は変わらない