2016・5・28 谷川岳一ノ倉沢 中央稜 | 高橋 丈のブログ

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山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。


谷川岳一ノ倉沢は群馬県の条例にて危険区域に指定され、
入山する場合は指定された書式により、届出をしなければなりません。
また指定期間内は入山も禁止されています。


無事に届出が受理された書類を携帯しての入山となり、
夏用のシュラフでは寒いので、雨具やダウンを着用して就寝。
目覚めてすぐ、菓子パンをかじり(やはりパンのみは切ない)、行動開始です。
一ノ倉沢の雪渓効果で、寒いので雨具着用でした。
雪渓を登り詰め、テールリッジ下部から衝立岩を見上げます。


そして本谷の雪渓の状況です。

3月上旬では、肩の小屋付近の丸太の階段が出ていたこともあり、
異常に少ない雪渓の状況です。
振り返ると出合に小さなテントも見えます。

既に雨具は収納して汗だくの登りです。
テールリッジは時々事故が起きています。
右へ落ちれば衝立スラブへ左へ落ちれば烏帽子スラブへ落ちる危険なエリアです。
固定ロープもあり、慎重に通過しないといけません。
ハーネス装着です。


ところで、私は24日~26日まで表妙義でのガイド研修でした。

登っては下りの繰り返しで少々疲れ気味?
でも気分は上々です。


・・・


一歩一歩根っこなどに掴まって登ります。



到着した取付きでは、順番待ちです。

先行者の登る姿や岩の観察に余念がないですね。
我々には時間がありますので、
エネルギー補給でおにぎり食べたりしました。

我々のクライミング開始です。
右手の岩角を探り、スタンスを探して乗り込みます。
この繰り返しです。

この辺になって来ると高度感も増してきます。


50m、100、と登り、ルートの核心部に到着です。
2年前は肩の痛みでルンゼから左に逃げて登りましたが、
今回は直登します。
体調により心理的にも弱気になり利ます。
今日は疲れ気味でも、肩の痛みはありません。
無事に乗越て・・・

「ビレー解除!」

そんなことで、少々強気に成ったのでしょうか。
その後はテンポ良く登ることが出来ました。



烏帽子奥壁のクライマーが見えます。

中央カンテというルートの上部です。
あとは烏帽子岩の肩に出て、岩の向こう側が終了点です。


私達は衝立の頭で大休止!
天候も安定しているようです。

朝日岳と白毛門


上越国境稜線です。
その下には登りたいルートが・・・






下山開始第1回目の懸垂で、ロープ回収時落石がありました。

「やばい!」


引いたロープを目視点検と手で触って点検すると1箇所に損傷です。


1本のロープで、その後は懸垂しましたが、
かえって回収も楽だし、スムーズの下山が出来た感じでした。

この雪解け水は湯檜曽川から利根川、そして飲料水など色んなものに役立ち、
やがて太平洋へ流れるなどを想像しました。
資源ですね。



出合で引き上げる時は、向こうでテン泊するクライマーさんや
一緒に下山して来た皆さんとご挨拶を交して引き上げました。



山岳スポーツ指導協会の佐藤ガイドさんとお会いしました。
私達は遊びでしたが、佐藤さんはガイド仕事です。




私も頑張らないと・・・