ただでさえ憂鬱な雨の日曜日。

思えば、土曜日から何かと調子が上がらず、気分は最悪だった。

 

とはいえ、相方が走れば伴走者は走るしかない。

サクッと朝食を腹に流し込んで、練習場へ向かう。

 

降りやまない雨の中を練習場へ向かう道すがら、道沿いのビルの電光掲示板は気温20℃を示している。

「風邪ひかなきゃいいけどな~」そんなことを考えながら集合場所を目指す。

 

集合場所では、既に数人のランナーが集まっており、やっぱり走る準備ができている。

中には、ゴミ袋をカッパのかわりにかぶっている人もいた。

 

相方もキチンと走るいでたちで、ヘルパーさんと車から出てきた。

「雨、大丈夫ですかね?」彼に声をかけてみた。

「風邪ひくかもしれないね。」と言いながら、走りたそうにしている。

 

そんな話をしているうちに、先発のチームが、雨の中に走り出していった。

大急ぎで、アップをすませ、「伴走」のビブスにそでを通して、相方のもとへ向かう。

 

走り出してみると、雨はさほど気にはならず、また、身体も温まってくれば寒さもあまり感じない。

そぼ降る雨の中、行きかうランナーや自転車の姿のないコースを、我々の雨を蹴散らす足音だけが通り過ぎていく。

 

走りながら、陸上の日本選手権の話題に花だ咲き、あっという間にいつもの練習メニューが終わった。

 

走れてよかった、多分自分だけでは雨の日は走らない。

朝とは違う、少し満足した気分で家路へ着いた。

さあ、あとは泥靴の洗濯だ!