1、STAR☆JACKS・スタージャックス『君が爲~恋風は揚梅(ヤマモモ)の薫り~』インディペンデントシアター1st
東京・大阪で公演。しかも配役を入れ替えての7バージョン!そして大阪は1stで、この熱量ある芝居!いやー凄かった。時は幕末、岡田以蔵と武市半平太の絆と別離。そして慕う女性との愛憎も。揚梅は高知県の県の花で花言葉は「ただ、ひとりを愛す」。

2、Micfo To Macro(ミクマク)『ワンダー三日月リバー~46億年の奇跡の話~』浄土宗應典院本堂
公開稽古を観させていただいてましたが、そうかそうなって音楽が重なって、こうなるのかと繋がりが楽しくなりました。シーンが変わる度、受ける印象も違って心に響きます。私も石井さんの引力に引き寄せられました。いぬいちゃん何回飛んだのかな(笑)

3、ステージタイガー『アフターバーン!!』浄土宗應典院本堂
ステージタイガーさんは走る!走る!!段差も気にせず、下手から上手から繰り返し走る、汗と感動も押し寄せてくる。勝負の行方、チームワークは、選手はそれぞれ背負うものを賭けて。中央では竹林さんが熱演、百花君もいじらしく(^^♪。谷屋さんの表情はいいなぁ~。

4、満月動物園・羊とドラコ共同制作『愛欲巡遊社』ホテル千扇
昭和初期の匂い、そして部屋ごとに趣向が変わっている。ホテルというより旅館でした。そこでのドラマも部屋と同様、長い人生の中の一瞬を切り取った濃厚な物語でした。4つのコースから「絆の遊覧」と「追憶の漫遊A」コースの9編を巡りました。竜崎コンダクター最後の一人語りはドキっとした。いいもの魅せてもらいました。

5、アマヤドリ『ブタに真珠の首飾り』伊丹アイ・ホール
ディレクターWSで初めて知った広田さん主宰。アラサー女性4人の結婚式の友人控室での会話劇。女子会ってこんな感じなのかな~のノリで聞いてました。女性の社会進出や、新婦の連れ子の話題から不穏な雰囲気になり、女性それぞれの覚悟を見ることになります。服装と足音は触覚に残る、シンプルで会話を重視したしっかりした骨格ある芝居で気持ち良かった。

6、studioD2プロヂュース公演 京都BONZEくらぶハウス「堀北庵」
矢代静一:作『宮城野』娼婦と写楽の弟子の二人芝居。矢代さんの小説のファンなので、楽しみでした。この時代にしての物語。
鈴木泉三郎:作『二人の未亡人』同じ男を慕う女二人に澤田さん。女同士のどちらも負けられない秘めた激しさがありました。小間使いの石田さんの立ち振る舞いが好みでした。
松原さん、澤田さんの抑えた物言いは女性を引き立てていました。女性の話しぶりも素晴らしかった。和室に膝を突き合わせての観劇スタイルに似合うお芝居でした。

7、Star Machine Project『Heimat-ハイマートー』HEP HALL
赤星さんが創作したかった舞台形式の実践。まず巨大なプロジェクターの綺麗さ、観客席を含めた劇場全体が舞台のようでした。ストーリーはあるが、映像に個々の芝居、流れるように歩く姿、タップダンス、と動きにも所作がテキパキして活き活きしてました。特にタップが心地よく響きます。すぐ前に座られたりして、どこを観るか眼のやり場には困りましたけどね。

8、お笑い佐竹道場『花ねずみ』シアターOM
山の麓、町に挟まれた地域に住む、ねずみとネコ。そこに人間が現れた。違和感ある設定ですが、不思議が当然の土地に起こる騒動なんです。芝居する役者の演技は真剣で素敵ですよ。美穂ちゃん含め、ねずみ耳は初めて見ました(笑)心情を語る楠村さんの涙には感動しました。