4月28日(日) テアトロ・ジーリオ・ショウワ
【アルテリッカしんゆり(川崎・しんゆり芸術祭)2024】
ロッシーニ/オペラ 『ラ・チェネレントラ』〈全2幕〉
台本:ヤーコポ・フェッレッティ
原作:シャルル・ペロー『童話集』
(イズアール作曲、エティテンヌ台本の歌劇『サンドリヨン』に基づく)
作曲:ジョアッキーノ・ロッシーニ
指揮:鈴木恵里奈
演出:フランチェスコ・ベッロット
美術:アンジェロ・サーラ
舞台美術補・衣裳:アルフレード・コルノ
照明:クラウディオ・シュミット
演出補:ピエーラ・ラヴァージオ
合唱指揮:山舘冬樹
舞台監督:菅原多敢弘
副指揮:小松拓人、森田真喜
合唱:藤原歌劇団合唱部
管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
2018年4月 藤原歌劇団 プレミエ
(ドニゼッティ劇場「ラ・ピッコラ・チェネレントラ」フル・バージョン改訂)
《キャスト》
アンジェリーナ/山下裕賀
ドン・ラミーロ/荏原孝弥
ドン・マニーフィコ/押川浩士
ダンディーニ/和下田大典
クロリンダ/米田七海
ディーズベ/高橋未来子
アリドーロ/東原貞彦
題名役の山下裕賀が主役らしい存在感で素晴らしかった
しっかりした声質で声量も十分、のどは良く回っていてほぼ完璧
特に最後の長~いアリア「悲しみと涙のうちに生まれ」の超絶技巧は見事
他のキャストもみんなすごく良かった
中でも、ダンディーニとアリドーロのバス二人
鈴木恵里奈の指揮はロッシーニらしいドライブ感あり
速くて歌手がおいてかれる場面もあったが、安全運転でやるよりずっとまし
テアトロ・ジーリオのオーケストラは昭和音大卒業生のいわばプロ予備軍
今日の演奏は良くまとまっていて、そうとは感じさせない出来
舞台装置は全然お金はかかっていなさそうだけど、なかなか面白い
ステージには巨大なテーブルクロスの上に巨大な本が一冊
かたわらにチーズのかけらと、ネズミに扮した役者が4人
このネズミたちが本のページを開くところから始まる
歌手は出番が来ると順々に、巨大な本の中から登場する
本の中の物語りということを表しているが、わくわく感があっていい
そういうわけでオペラはとても良かった
*
しかし、イベントの一環のせいなのか、客質はかなり悪くてげんなり
ジーリオの内部は馬蹄形で見たはいいが、視界は不十分な席ばっかり
二度とこの会場には来ないかも
ロッシーニ/オペラ「ラ・チェネレントラ」より 序曲
ガブリエレ・フェッロ(指揮)
カペラ・コロニエンシス