10月4日(水) オペラシティ コンサートホール

 

高関 健(指揮)

池田香織(メゾソプラノ)

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 

ワーグナー/歌劇『さまよるオランダ人』序曲

ワーグナー/歌劇『トリスタンとイゾルデ』より 前奏曲と愛の死

 

ブルックナー/交響曲第9番 ニ短調 (原典版)

 

 

飯守泰次郎指揮でシューベルト「ザ・グレート」が予定されていた10月定期

 

常任指揮者の高関健が代わって指揮台に立ち、追悼公演のような曲目に変更された

 

ブルックナーの交響曲第9番はシティフィルでは2016年7月の定期演奏会

 

飯守泰次郎の指揮で演奏された

 

 

最初の「さまよるオランダ人」はホルンが不安定

 

弦楽器は弾きすぎなのか、音が硬い印象

 

「トリスタン」はホルンのトップ奏者が入れ替わり、凝縮感のある強い音

 

弦楽器は多少の精度のぶれはあっても、音の分厚さ、濃厚さが際立つ

 

東京シティフィルの演奏は、あらを探すようなタイプの聴衆には向かない

 

気持ちで聴くという、聴衆と奏者の一体感が特別な瞬間を生む

 

 

後半メインのブルックナーはホルン、ワーグナーチューバが好演

 

全体にテンポが遅めで聴衆の受け入れ度には温度差があった様に感じる

 

しかし、演奏自体は充実していた

 

コンサートマスターは荒井英治、弦楽器の編成は14型

 

客演のフルート首席は今日は泉真由さんだった

 

 

4月7日サントリーホールでの飯守泰次郎指揮、ブルックナー8番がCDになる

 

速めのテンポで勇猛果敢に攻め、まさに飯守ならではのブルックナーだった