1月27日(金) サントリーホール

【第978回 サントリー定期シリーズ】

 

チョン・ミョンフン(指揮)

東京フィルハーモニー交響楽団

 

シューベルト/交響曲第7番 ロ短調『未完成』

 ⅰ. Allegro moderato

 ⅱ. Andante con moto

 

ブルックナー/交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版)

 ⅰ. Allegro moderato

 ⅱ. Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam

 ⅲ. Scherzo: Sehr schnell

 ⅳ. Finale: Bewegt, doch nicht schnell

 

 

ミョンフン、東フィルのブルックナー7番を聴くのは20年ぶり

 

新星日響と東京フィルが合併した翌年だっただろうか

 

速めのテンポで変化もなくすいすいと進んでしまって、健康的

 

というより、何も感じない演奏だった

 

今日の演奏はさすがに深みが全く違う

 

テンポの緩急にも余裕があり、説得力があった

 

しかし、今日はオーケストラの音がだめ

 

日フィルの定期と席はほぼ同じだが、弦の暖かみなど比較にならない

 

金管は音が硬すぎてブレンドしない

 

特にホルンの首席はあれほど硬い音ではブルックナーは無理

 

 

ひな壇最上段にホルンとワーグナーチューバが横一列

 

その前にトランペット、トロンボーン、チューバ

 

ティンパニは下手、という滅多に見かけない配置

 

金管のブレンド感が薄かったのは、配置の影響がありそう

 

コンサートマスターは三浦章宏、サイドに近藤薫

 

弦の編成は『16型』

 

2nd.ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、全てダブル首席の強力体制

 

それでも響かないのは、プルトを含めたアンサンブルの精度の問題か?

 

 

演奏終了後は韓国系の方々のブラボーが飛び交う(ミョンフン恒例)

 

立って拍手する人もあちこちに見受けられた

 

ミョンフン自身は至ってご機嫌

 

オーケストラに向かってブラボーの声掛けをして、にっこり

 

それにしても、昨日のN響、今日の東フィルと思いのほか客入りが良くない

 

 

 

ブルックナー/交響曲第7番 より 第1楽章

ゲオルク・ティントナー(指揮)

ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団, 1997年録音