1月21日(土) ティアラこうとう 大ホール

【第71回 ティアラこうとう定期演奏会】 完売

 

飯守泰次郎(指揮)

荒井里桜(ヴァイオリン)

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 

シベリウス/交響詩『フィンランディア』Op.26

 

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47

 ⅰ. Allegro moderato

 ⅱ. Adagio di molto

 ⅲ. Allegro ma non tanto

 

シベリウス/交響曲第2番 ニ長調 Op.43

 ⅰ. Allegretto

 ⅱ. Tempo andante, ma rubato

 ⅲ. Vivacissimo -

 ⅳ. Finale: Allegro moderato

 

 

「フィンランディア」冒頭のトロンボーンがすごい音

 

まず、これは!と唸らされる

 

しかし、序盤でトランペット3人のうちひとりが、一拍速く出る凡ミス

 

エキストラの奏者で指揮者(飯守)の棒が分からなかったのだろう

 

その後続いて、クラリネットが珍しいリード・ミス

 

プロのオーケストラがこういったミスをしていては一流とは言われない

 

その点を除けば、演奏自体は濃密、重厚

 

飯守の振るシティフィルらしい、素晴らしい演奏だった

 

 

荒井里桜は大晦日に聴いた、チャイコフスキーの時とほぼ同じ印象

 

美音で、ビブラートの使い方が上手く、往年の名演風

 

悪く言えば、あまり個性は感じられない

 

しかし、2楽章の演奏はスイッチが入ったのか、熱量が上がり濃厚

 

情感があって思わず目が潤む、のだけど・・

 

1階の前の方の席で某クラオタ氏が爆睡

 

なんだか可笑しくなってしまって、演奏を聴きながら半泣き、半笑い

 

連日通って寝ちゃうくらいなら、少しは間引けばいいのに・・

 

 

後半の交響曲第2番、1楽章は良かった

 

2楽章は入りは速めかと思いきや、段々と遅くなり、後半はかなり遅いテンポ

 

オーケストラが恐るおそるついて行っている様で音楽が停滞してしまう

 

3楽章から4楽章もテンポは遅く、しかし最後は盛り上った

 

ホルンはメインの交響曲でトップが谷ではなくてがっかり

 

都響へエキストラで行ってトップを張れる奏者がなんで3番を吹くか?

 

シベリウス2番は藤岡、高関で聴いていずれも感動したが、ホルンは谷

 

トランペットのトップは副首席の阿部

 

元気があって、音色は悪くない

 

しかし、バランスが大事な場面で相変わらず吹き過ぎの傾向あり

 

 

コンサートマスターは戸澤哲夫

 

弦楽器は充実

 

12型(12 -10 -8 -8 -6)、この人数でも音圧、重厚感は十分

 

 

 

シベリウス/交響詩「フィンランディア」

クルト・ザンデルリンク(指揮)

ベルリン交響楽団, 1971年録音