La Pala/Tama-center/Antipasti Misti

ここまで書き進めましたが、もう一度コーヒー豆についてお話したいと思います。
家庭用のマシンではアラビカ種とロブスタ種の、通称ブレンドと呼ばれるものを使用したほうが味が安定すると思います。

コーヒー豆編
①アラビカ種のみ→香りが良い。酸味を強く感じる。
②アラビカ種とロブスタ種のブレンド→苦みと香りのバランスは良い。豆のブレンドによって味が違う。
③ローストが浅い→酸味を感じる。
④ローストが濃い→苦みを感じる。

エスプレッソマシンの場合は気圧をかけるので、ドリップでは上品な酸味に感じても豆の個性が強く出てしまいます。もちろんアラビカ種100%も業務用では美味しく抽出できますが、家庭用だと難しいと思います。それはマシン自体の抽出パワーの問題や、豆の鮮度やバリスタの高い技術が求められるからです。ということでコーヒー豆はブレンドされているほうが扱いやすいと思います。

イタリアではエスプレッソ用のコーヒー豆は、2級品の豆を何種類もブレンドして使うのが一般的です。豆の大きさ(スケール)が大きく形が整っているほど高級な豆として流通しています。ジャヤマイカのブルーマウンテンなどは有名ですが、これだけでエスプレッソを抽出すると酸味の強いエスプレッソになってしまいます。ドリップコーヒーとして飲めばキレの良い酸味を感じますが、エスプレッソだと個性が強く出過ぎてしまうようです。そしてイタリアでは2級品を使う理由として、豆の価格が安いというのも重要なようです。イタリアでも地域によって価格差はありますが、だいたい1ユーロ前後。これを高級なコーヒー豆にしてしまうと価格が上昇し、1日に何杯も飲めなくなることになってしまいます。ですからイタリアでは8種類前後の産地の豆をブレンドしてから、エスプレッソ用のコーヒー豆として販売しているそうです。

これが『高い=美味しい』にならない理由です。
ぜひ、みなさんも自分のマシンや嗜好にあうコーヒー豆を探してみてはいかがでしょうか?