確か、確か、

インテリアブログだったはず。




余命3ヶ月の花嫁


私は最近、やっとそれを見る事が出来た。

やっと。



ある時、友達と待ち合わせをしている時、

隣の、二人の女性の会話が気になった。


わたしみたいに、随分後に、
余命3ヶ月の花嫁を観られたんだろう


ねぇ、
あの(映画かドラマか)面白かったねー

と聞こえてきた。



はい?‼
面白い?


確かに表現の仕方はいろいろだし、
自由だ

わたしも病気を経験していなかったら
その言葉を選んでたかも知れない。

勿論悪気があるはずもない。



だけど、

わたしは二人の顔をジロリと
睨んだ。

分かってるよ、分かってる。
怒るべき事じゃないことくらい


だけど、
腹立たしさだけが残り、
気持ちはザワザワした。


私たち、みんなは真剣に闘っている
笑っているけど、その心の裏側で
こっそりと泣いているのだ。

不安だらけの毎日

気持ちを奮い立たせながら、
頑張っている

迷いながら、手探りで必死に。


家族もそう



大笑いをしながら歩く二人を、

あの時わたしは

どんな目で見送ったんだろう

きっと、不細工で

鬼のような顔だったに違いない。