共食い・・・・・同じ種族を食らうこと。


小さい頃に我が家で飼っていたウサギは、小屋(ちょっとした子供部屋ほどの広さ)の掃除をするときは庭に自由に放されていたのだが、彼らは外に出ると、真っ先にネコの <ごはん皿> に直行した。

一度、きつねうどんが入っていたのをたまたま食べてからというもの、文字通り <味を占めた> らしく、その皿には美味しいものが入っていると思っていたのだろう。


その日、皿に入っていたのはサラダだった。


我が家のネコたちは誰に似たのかキュウリが大好物。

その日のサラダはゴロゴロポテトとハムとキュウリだったのだが、ウサギたちは勢いだけで食事中のネコを蹴散らし、その食べ物を横取りして食べてしまった。


じゃがいも。 キュウリ。

野菜なのだから、それはいい。


しかし、ハムとなると話は別だ。


現在はあまり見かけないが、当時のハムには必ず、これが入っていた。


< 兎 肉 >







共食い。

それは、草食動物がハムなんか食べるなという、神の啓示。