スイッチング電源の設計者のブロ友より、『ここ10年以内のインバータ機器(エアコン·電子レンジ等)や75W以上のスイッチング電源は高調波規制を遵守していてこの様な入力電圧の先頭部分を潰して台形波のようにしたりしません。
その理由は高調波規制を守る事で同じ電流契約で、より大きな電力が得られるというメリットも有るからです。他方、10年位前までのスイッチング電源はACサインウェーブの頭を潰してしまっていたとも。現代も少電力スイッチング電源、インバーターならやはり相変わらず問題例もありそうです』と補足させていただきました。
最初のAC波形潰れは最終的な整流後のDC電力の減少に影響する。でやはり宜しいでしょうか?
そうして、この一旦潰れた(上下が狭まった)AC波形はノイズカットトランス、フェライトコア、ICフィルターグッズでは元に戻らないことも指摘しました。
このAC波形を潰すのは家電製品らからのインバーターやスイッチングノイズであるとも。
CDプレーヤーが出たばかりのころは、電源のクリーン化からデジタル機器とアナログ機器は別電源で取りましょうなどと言われた時期がありましたね。
でも、ラインケーブル、デジタルケーブル(同軸)のマイナスを通して、デジタルとアナログのグランドは繋がりますから分ける意味がない。
あるいは、ESOTERICのように、今のハイエンドデジタルで、電源や空中にノイズ、電磁波を振りまくような設計はしていないとのことで、ESOTERIC試聴室でもデジタルもアナログも同じ電源から給電しているそうです。
PCやネットワークオーディオの普及。スイッチング電源、インバーター電源が大量に家電に入ってきている今日、分けるべきはこれらとオーディオのようです。
拙宅は幸いマイ電柱で、積算メーターからはオーディオ用と一般電灯線を分けて、分電盤はまったく別のところに取り付けています。
PCオーディオ関係はオーディオ分電盤からの屋内配線系とは別の一般分電盤からの電灯線を音楽室に別途引いて、ここから給電。
それでも、電気的には完全にアイソレートされているわけではありません。
積算メーター出口でオーディオ用電灯線と一般電灯線が繋がるからです。
一般電灯線をできる限りPCら電源ノイズで汚染させたくありません。
そこでせめてものノイズカットにと工夫したのは、すでに書きました屋内配線のコンセント設置工事の際に、まずは屋内配線のHOT側ケーブルとCOLD側ケーブルをツイスト。
そうして家の壁コンセントの向こう側には全てこのフェライトコアを通してあります。
あらためて見ても、200個のフェライトコアは壮観ですね(笑)
分電盤近くの光電話、無線LAN、Wi-Fi、屋内有線LANのコンセントがむき出しなので、ツイスト&フェライトコアがわかりやすいです。
バリスタ入りコンセントプラグでのノイズカットをさらに。
このEMCノイズ対策作戦からはフェライトコアは吸収、バリスタはバイパスとなるようです。
そうして、本日行ったのは「5,アイソレート」です。
昔、譲っていただいた今は売っていないオヤイデ電器の1500Wクラスのノイズカットトランスです。
二次側に100Vと117Vが出ているのがポイントです。
さらにノイズカットのために、一次側にコンデンサーまで付いていて、60Hz地域と50Hz地域ではこのコンデンサーの接続の変更を指定するなど、真面目に作られているものです。
その上に、カットしたノイズをさらにアースに流せるように二次側にはアース線まで付けられています(左側の端子)。
今回はオーディオ専用マイアースのアースターミナルにこのアース線(黒いケーブル)を繋げて、ノイズカットを万全としました。
これでPCらネットワーク機器への電源供給はアナログトランス電源やifi DC ipurifierでノイズカット。
そのPCらネットワーク機器のACアダプターから電灯線に放出されるスイッチングノイズらはこのノイズカットトランスで対処。
実は音質からはこのノイズカットトランスは実は好みとは違って、音を丸めてしまう、フォーカスが甘い、音像のシャープさがボケるなどでアメリカのMarantz#7Cらアメリカアンプに117Vを供給したいとき以外はオーディオ機器そのものに使うことはほとんどありませんでした。
ただ、ノイズカット性能は今の音楽室ではなく、家庭用分電盤と分けていなかった旧音楽室のコンセントをノイズアナライザーで測定したことがありまして、間違いないものです。
これをPCオーディオ系からACアダプターらオーディオにスイッチング電源を使う系統全てに使うことにしました。
これらにクリーン電源ではなく、これらのノイズ電源があっても、一般点灯線にノイズが回らせないためです。
コンセント口は1口しかないので、テーブルタップを。
これもノイズカット機能があるACOUSTIC REVIVEの廉価版テーブルタップのYTP-6Rを
これもノイズアナライザーで実測して、ノイズカット性能が間違いないことは確認済みです。
ここに昨日のバリスタノイズカット電源プラグを介して、PC、スイッチング電源ACアダプターを繋ぎました。
再度、デジタルマルチメーターで電源極性を確認して給電開始しようとしたら、どちらがホットでコールドか、ほとんど値が変わりません。
どちらも、特にコールド側が元コンセントからトランスを介したために浮いたせいでしょうか?
これで、PCらデジタルノイズ、スイッチング電源からのスイッチングノイズが一般電灯線に回り込むことはないと思います。
正直に申し上げると、バリスタなど平蔵のだ耳からはあるなしの違いがよくわからないものもあります。
また、引っ越し前にすでに設置済みのコンセントケーブルのツイストやフェライトコアの効果効能のあるなしは壁の向こう側のため実験できませんでわかりません。
ただ、現代のオーディオはとにかく、電源ノイズ対策らノイズ対策に尽きると言い換えてもいいように、小さなことからコツコツとやるしかないかなと思います。
半分自己満も入っていますが、我が家は以下の対策でオーディオ電源環境は悪くないと思います。
・マイ電柱
・出水電器のオーディオ専用分電盤から壁コンセント経由で機器へダイレクト給電
・マイアース
・ifi AC ipurifierの活用
・PCオーディオ系は、①ノイズカットトランス、②ノイズカットテーブルタップ、③ノイズカット機能があるバリスタ電源プラグの三重で、PCオーディオにクリーン電源供給&PCらからの電源ノイズのノイズ逆流除去。
・一般電灯線とオーディオ回線は分電盤から別
・一般電灯線のコンセント全てに電灯線をツイスト&フェライトコアのノイズカット対策
・一般電灯線の冷蔵庫、洗濯機、屋外ガスボイラー、温水シャワートイレら給電部分にノイズカットバリスタ電源プラグ。
さらに対策は続く